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僕の願い。それは、ただ小説を書き続けるコト

 僕は、ただ小説を書き続けたいだけ。それだけなのだ。

 それが、そんなにもいけないコトだろうか?


 このような生き方を長く続けていると、どうしても外部から邪魔が入ってしまう。

 どうやら、こういう生き方をしている人間が目に入ると、しゃくに障るらしい。

「私はこんなにも一生懸命生きているのに、あんたはノウノウと自由に生きていて!キ~~~~!!」というわけだ。

 そうして、かんしゃくを起こし、そこらじゅう騒ぎまくり、叫びまくり、扉をドタンバタン閉め、鍋を台所に叩きつけキ~ン!カ~ン!と甲高い音を立てまくる。


 正直、面倒だなと思う。

 何をそんなに怒っているのだろうか?僕には全然理解できない。きっと、こういう人生が羨ましいのだろう。自分でもそうやって生きていきたいのに、それができないものだから悔しがるのだ。そうして、それに腹を立てて、また暴れ回る。近所迷惑だったら、ありゃしない。

 きっと、精神的にもどこかおかしいのだろう。


 それは、僕とは別の部分のおかしさだ。

 ただひたすらに小説を書き続けるなどという特異な人生を歩んでしまっている僕である。精神的におかしくないわけがない。完全にトチ狂っている。だが、僕のトチ狂い方は、同時に常識でバランスを取っている。

 一方で狂い、もう一方では人並以上の常識を持ち合わせる。そうやって、ヤジロベエのようにゆらゆらゆらゆらと上手くバランスを取りながら生きている。一見、非常に危なっかしそうに見えて、実は非常に安定しているのだ。

 どうやら外部の人達には、その辺がわかっていないらしい。


 ま、僕の方もそんな事態には慣れっこになってしまって、大抵はスルーできるのだが…

 時々、そうもいかないコトもある。そんな時には仕方がない。防衛システムの発動。僕も自分の身を守る為に、能力を使わなければならない。攻撃用の能力を。

 そうやって、全力で敵を排除する。大抵は、一瞬で勝負が決まる。そうでなくとも、負けるコトなどありはしない。なぜなら、これは無敵の能力。敵を倒す為だけに身につけた能力。戦闘に特化してある。相手は、そうではない。

 たとえ、相手がどのような歴戦の勇者であったとしても関係はない。年期が違う。攻撃力も防御力も桁違い。持っている攻撃手段の数もお話にならないくらい差がある。

 物理的な攻撃など全く必要ない。言葉の力だけで、相手をねじ伏せる。あるいは、説き伏せる。時には、混乱させたり、心の迷宮に迷わせたりもする。


 言っておくけれど、この能力を不用意に使ったりはしない。あくまで、相手が先に攻撃を加えてきた時のみ。

 昔はそうでもなかったけれど。能力を覚えたての頃とか、完全に制御しきれなかった頃は、必要もなく人を攻撃してみたりもしていた。けれども、今は違う。余程調子の悪い時以外は、無闇に発動させて人を困らせたりはしない。相手の方から攻撃してきた時に限定している。

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