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変わらぬ真実

 世界と隔絶した生き方を続けていると、時々、正気を失いかける。何が正しくて、何が間違っているのか、よくわからなくなってくる。

「もしかして、正しいのは世界の方で、僕の方ではないのでは?」

 そんな風に、心が揺らいでしまう瞬間さえある。けれども、そこはグッと精神を統一し、再び正気を取り戻す。

「そうだ!僕が間違っているはずなどない!間違っているのは、世界の方に決まっている!」

 そうして、ようやくまともになれる。再び小説を書き進める気力が湧いてくる。


 実際の所は、よくわからない。正しいとは何だろうか?間違っているとは何なのだろうか?実は、そんなコトはどうでもいいのかも知れない。要は“何を信じるか”の違いだけで。

 たとえば、どこかの会社に就職して、上司の命令に従わなければならなくなったとする。明らかに、社会の常識には反している。それでも、その命令は、ある種の正義であるのだ。たとえば、その上司にとって、その会社にとって、取引先の顧客にとっては。

 会社を退職し、後になって考える。「ああ~、アレは明らかに間違っていたのだな…」と。そういうのはあるだろう。

 けれども、その会社に所属している限り、上司の命令には従わなければならない。会社や取引先の利益になるとなれば、なおさらのこと。もしも、それに逆らおうとするならば、余程のエネルギーを必要とする。そこまでして反抗する必要はあるのだろうか?


 そのようなコトは、世界中の至る所で起きている。正義の形は様々だ。何が正しいかだなんて立場によっていくらでも変わってしまう。

 それでも…それでもだ!どのような立場に立とうとも、決して変わらぬ真実がある!そう信じて僕は生きる。そうして、それを表現してみせる!なぜならば、それこそが究極の小説家に課せられた使命であるのだから!!

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