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作者の為に書くか?読者の為に書くか?

 作者の為に書くか?読者の為に書くか?これは、非常に重要な問題であると思う。

 作者…つまり、自分の書きたいモノを書くのか?それとも、読者の読みたいモノを書くのか?


 極端なまでに、読者の読みたいモノに徹して書いてしまえば、プロの小説家への道は近い。そう、小説の神は言った。

 だが、意図して、それができる者は少ない。たとえ、頭の中で、それ(読者が読みたい小説)がわかったとしても、その通りに実行できる者は、なかなかいない。頭で考えるのと、実際にそれを小説として表現できる能力は、また別なのだから。

 ましてや、読者が本当に何を読みたがっているのか理解できていない者も多い。


 僕は、頭の中では、それがわかる。「おそらく、読者は、こういう小説を読みたがっているだろうな」とか「こういう展開にすれば、読者が喜ぶだろうな」という所まではいく。

 だが、そこから先が駄目だ。ついつい別の話を書き、別の展開にしてしまう。それどころか、わざと読者が望んでいるのとは全く逆に話を進めていったり、読者が嫌うような表現にしてしまったりするのだ。その方が、“僕は、おもしろい”と思うからだ。

 能力的に、どうかはわからない。心の底から読者が望むような小説を書ける能力を持っているかも知れないし、そうでないのかも知れない。ただ、心理的に、どうしても、そのような小説を書くコトができない。

 もはや、そういった“ありきたりな小説”を書くコトに飽きてしまったのだ。

 だから、僕は小説家になれない。このままでは、一生このままだろう。


 僕は、特に極端な存在として生まれてきた。だが、そうでなくとも小説を書く者ならば誰しも、この2つの間で揺れ動きながら、小説を書き続けていると思う。大なり小なり、誰しも、同じ問題を抱えながら生きているのだから…

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