理想の作者と読者の関係
迷った!
“迷ったから、書かない”そういう選択肢もあるだろう。
だが、しょせん、それは普通の書き手のする行為!僕は、そうではない!小説の神と対決し、究極の小説家になることを目指す、高潔な望みと意志を持った者なのだ!
ならば、書こう!迷ったからこそ、書こう!どちらが正解なのかはわからない。「読者の為に書くのか?作品の為に書くのか?」その答は出てはいない。よくわからないが、書こう。少なくとも、何も書けないよりかはマシだ。止まっているよりかは、いいだろう。
だから書く!僕は書く!小説家の使命は、小説を書くこと!それ以上でも、それ以下でもない!
せっかくだから、このテーマについて、もうちょっとだけ話を進めておこう。
偉そうなコトを書いているので、僕は読者のことをバカにしているように思われている節があるかも知れない。だが、決してそうではない。
僕の望みは、読者と作者が共に成長していくことなのだ。その為には、どちらが欠けてもいけない。
作者は、以前と同じ作品ばかり書いていてはいけない。常に、より高みを目指して戦い続けていかなければ。そうして、読者は、必死になってそれに食らいついていく。
「どうだ!これは、以前までは使っていなかった手法だぞ!」と、作者が攻撃を放つ。
それに対して、読者の方も、
「なるほど!そう来たか!これは読み方が難しいな。だが、歯ごたえがある!」と、こう返す。
さらに作者が、
「ほほう。それは、読みこなせたか。では、今度はどうだ!」と、さらなる技法を繰り出す。
すると、読者。
「なんと!これは、今までに見たこともない表現だな。ちょっとやそっとでは理解できそうにない」と、しばらく考えにふける。その後、何日かして、作者の真意に気づく。場合によっては、何ヶ月も何年もかかるだろう。
そうして、さらに難しい書物へと挑戦していく。
これが、僕の理想とする“作者と読者の関係”なのだ。
その為には、最低でも両方が「常に成長し続けよう!」という意識を持ち続けることが必要になってくる。これは、どちらかが欠けてはならない。あくまで、作者と読者、両方に必要な意識なのだ。




