表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/150

作者1人が進み続けてもいいものなのだろうか?

 迷った…

 完全に迷ってしまった…


 迷ったせいで、数時間を無駄に過ごしてしまった。小説を書く体勢は完全に整っていたというのに。

 体調も精神状態も万全!アイデアも、頭の中に満載!いや、迷っていたというコトは、精神状態だけは万全ではなかったとも言える。


 正直、能力の方は絶好調!あとは、このペースで、次から次へと作品を生み出すだけ。

 ここ最近、1日あたりの執筆量は4000~5000文字程度だったのだが、昨日1日で9000文字以上書けた。原稿用紙に換算すると、どのくらいだろうか?25枚は軽く越えているだろう。それも、書こうと思って書いた枚数ではない。無意識の内に生まれていた。気づいたら、そこに完成原稿の束があったという感じ。

 量だけではない。質の方も、抜群!自分の中では、過去最高レベルの文章をガシガシ生み出し続けているという感覚がある。


 ただし、ここで問題が発生!そう、いつもの問題だよ。

 このまま進み続けると、読者がついて来れなくなる。おそらく、現時点においても、かなりの数の読者を切り捨ててしまっていることだろう。それを、さらに進めてしまってもいいのだろうか?


 作者である僕のレベルは上がり続ける。書いている原稿の枚数も増え続ける。

 ところが、読者の方はそうではない。いつまでも同じ地点に居座り続け、「意味がわからないのは、書き手の方が悪いからだ。もっと読者に理解できる文章で書くべきだ!」と、のたまい続ける。これでは、読者としての能力が一向に上がらないのは当然。

 僕と読者との差は広がり続ける一方。それに加えて、文章量まで飛躍的に増加していく。これでは、振り落とされる読者が激増するのも頷ける。


 ここで1つ妥協案がある。

 僕の方が、読者に歩み寄るのだ。もっと読者が読みたがる小説を書く。それならば、ある程度、量が増えても大丈夫だろう。しかし、それでは、作品の質が下がってしまうのは目に見えている。

 ほんとは、もっと高度な手法に挑戦したいのに!内容的にも、遥か高みを目指して進みたい!それこそが、究極の小説家のあるべき姿。そうするコトで初めて、小説の神とも対決できる。

 だが、そうなると、ほとんど全ての読者を切り捨ててしまうコトになってしまう。


 ジレンマだ!

 読者を取るか?作品の質を向上させる方を取るか?実に悩ましい…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ