5/150
自作を自分で解説する
この小説は、何でもありだ。だから、他の小説の解説などもやってのける。
自分で自分の作品を解説する。そういうのを好まない人もいる。無粋だとかなんとかいう理由で。
でも、僕はそうは思わない。なぜなら、小説を読む際に一番の苦痛は“その小説の読み方がわからないこと”なのだから。なので、僕は、僕の小説の解説をする。
もちろん、これ以外の読み方をしたって構わない。作者が“こういう意図を持って書いた”と宣言したからといって、その通りに読む必要などないのだ。あくまで、それは読み方の1つ。視点の1つに過ぎないのだから。
小説というのは、自由に読んで構わない。作者の手を離れた瞬間に、それは別の者の所有となる。読者の手に渡った瞬間に、それは読者のものとなる。それでいい。それで構わない。
ただ、“全く読み方がわからない”というのでは読者の方も困るだろう。なので、ガイドブックのような、攻略本のような、そのような役割を果たしたい。
遊び方は無限大。読み方も無限大。解説書や攻略本など、1つの読み方・遊び方を提供してくれているに過ぎない。