時々、頭の中がゴッチャになる
時々、ほんとうに時々だけど、現実と空想の境目がわからなくなる瞬間というのがある。最近は、もうあまりなくなってしまった。けれども、昔はよくあった。
たとえば、「普通の小説」などというものを書いていると、「僕は、普通の人間なのではないだろうか?」と思えてくる。
実際に、妻がいて、子供が2人いて。子供は、娘が1人と息子が1人だ。僕は、毎日、会社へ通う。そこで、同じように働き、同じように食堂でお弁当を広げる。妻が作ってくれた手作り弁当を。そうして、そこに幸せを感じるのだ。変わらぬ日々に、幸せを…
もしかして、それは現実なのではなかったか?
毎日、小説を書きながら暮らしているこちらの僕の方が偽物なのでは?いや、本物とか偽物とか、そういう問題ではない。“どちらが事実で、どちらが空想なのか?”という問題なのだ。あるいは、両方共が現実。もしくは、両方共に空想の世界の出来事なのだろうか?
そんな風に思えてくる。
きっと、風邪をひいたせいだ。風邪をひいて熱がある。クシャミも出る。いや、クシャミは関係ない。けど、頭はガンガンする。だから、こんな風に頭の中がゴッチャになってしまうのだ。
それに、そんなコトはどっちでもいい。いい小説さえ書ければ、どちらでも構いはしない。事実かどうかなんて、どうでもいい。要は、それが“いい小説であるかどうか?”重要なのはそれだけなのだから。




