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闇の中で戦い続ける能力

 だいぶ筆が乗ってきた。徐々にペースが上がってきている。

 現在、連載中の作品が5つ。その内1つは停滞してしまっている。ま、それもちょっとずつだけど、書き進めてはいる。残り4つは、順調に進行中。

 ポイントだとかアクセス数は上がらないが、そこの所はあまり気にならない。まだ、ちょっとだけ気になるけれども、それ程ではない。

 そもそも目的が違う。見ている世界が違う。最終的に到達したい領域が違い過ぎる。目の前の評価など見ていても仕方がない。そんなものは、後からいくらでもついてくるだろう。


 世の中には、評価がなければ書き続けられないという人達がいる。応援だとか、逆に反論だとか。そういうものを必要とするのだ。

 僕は、そういうのとは違う。全く異質な存在。小説を書く目的そのものが違い過ぎる。評価の為などではない。もちろん、読者は意識する。“いかにして、読者を驚かせるか?”とか“読者が読みやすいように”などと意識して書いたりはする。

 けれども、それは理想の読者だ。生半可な読者のコトではない。ちょっと難しいからといって読むのを諦め、ジャンルが合わないからといって敬遠する。そのような読者を想定して書いているわけではない。そうではなく、“もっとおもしろい小説はないだろうか?”と必死になって探し回り、“これまで誰も書いたコトのない小説に出会ってみたい!”と心の底から望み、“その為にならばどのような難関もくぐり抜けてみせる!”と意気込んでいる、そのような読者。


 もちろん、こちらも、まだ理想に到達できているわけではない。能力もまだまだ上げなければならない。理想の小説をこの世に生み出せたわけでもない。だが、いい線は行っている。基本は、こんな感じだろう。これをもっともっと極めていけば、その先に必ず“最高の作品”が待っているという手ごたえはある。

 それを読んでみたいという読者に出会ってみたい。そうすれば、今よりももっと先に進める気がする。けれども、そんなものなくとも書き続けられる。


 人の評価がなければ書き続けられないというタイプの人達は、光あふれる道を進みたがる者達だ。太陽の光がさんさんと降り注ぐような大通りしか歩きたがらない。あるいは、歩けない。

 僕の進む道は違う。真っ暗な闇の中、どんな悪路でも、狭く細い道でも進んでみせる。進み続けてみせる!むしろ、そういう道に慣れてしまって、闇の中の方が歩きやすいくらい。それが、この僕に与えられた最高の能力。

 そもそも小説を書くというのは、孤独な行為なのだ。誰の助けも借りず、何の援助もなく、応援の声1つもなく、それでも書き続ける。漆黒の闇の中で、たった1人で世界を相手に戦い続けられる。それこそが、小説家に必要な最高の資質であり、才能であるとは思わないのかね?

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