“小説の神”の姿を想像する
人に褒められて伸び、人に非難されても伸びる。おそらく、非難された場合の方が成長の度合いは高いだろう。そして、ついに、読者から何の反応もなくとも成長できるようになった。
これで、また1歩、僕は“小説の神”の領域へと近づいたわけだ。
他の人達が、どうかは知らない。けれども、僕の目標は、小説の神になること!
その為には、まず小説の神と戦い、勝利しなければならない!そうして、その地位を奪い取るのだ!!
では、小説の神とは、どのような姿をしているのだろうか?
この辺で、1つ、それを想像してみよう。
きっと、小説の神は感情的な性格だろう。
神様だからといって、万能とは限らない。常に冷静沈着であるとは限らない。むしろ、それとは全く逆!世の中に向って、怒ったり、喜んだり、失望したり、恐れたり、悲しんだり、同情したり、そういった存在だと予測できる。他の神は別としても、少なくとも小説の神はそうあるべきだ。そうでなければ、いい小説など書けはしない。世界最高の傑作を生み出すような人物ならば、間違いなく感情的な性格をしているはずだ。
あの、ギリシャ神話の神々だって、そうだったではないか。
だとすれば、僕もそうならなければ!
世の中に向って、怒り続けよう。常に疑問点を探し、正しき者と間違った者を見極める目を持とう。楽しい時には喜び、悲しい時には涙を流す。期待して、裏切られて、失望する。恐いモノだってある。きっと、それはまんじゅうのようなものだろう。あるいは、女の子かも知れない。自分とは全然違う人物になりきり、同化しよう。同情とは、そうして初めて生まれる感情なのだ。
それら全てをこなすことができれば、きっと今よりもずっといい小説が書けるようになるだろう。
目指せ!小説の神を!そして、いつの日かそれを討ち倒し、その地位を奪い取る!!それこそが、究極の小説家の生きる使命であるのだから!




