心の底に眠らせた能力を解放する為に
なぜ、僕が小説家になれないのか?人々に認められないのか?
冷静になって、もう1度、それを考え直す。
きっと、まだ足りないのだ。いろいろなモノが足りない。1日に書ける量も足りない。作品ごとの質も低い。ストーリーも、キャラクターも、設定も、表現力も、全てが甘い。だからなのだ。
だったら、全ての能力を上げてやればいい。書ける量を増やし、質も高めてやる。
能力がなければ、新しく身につけてやればいい。欠点があれば、補ってやればいい。
けれども、それとは別に心の底に眠らせた能力があるはずなんだ。不用意に使ってしまうと危険だからと、封じてしまった能力。周りの人達を無意識に傷付けてしまうからと、自らロックをかけてしまった能力。
遠い遠い昔に、わざわざそうしてしまったけれども、ここならば全力が出せる。全力を出していい。この小説の世界では…
ずっと昔に心の底に眠らせてしまった能力。
それをどうやって解放すればいいのだろう?ロックの解除の仕方を忘れてしまった。おそらく、ピンチに陥ればいいはずなのだけれども。もうどうしようもないくらい強い敵に出会うとか、どうしても乗り越えられない壁にブチ当たるとか、そういうピンチに。
とりあえず、今回のコトで、1つの能力は取り戻した。
それは、炎の魔法。この身を焼き焦がす程に強い強い情熱の炎。他のコトに使うと、何もかもを燃やし尽くしてしまう。関わる者全てを灰と化す能力。
けれども、この小説の世界ならば、それを存分に発揮してもいいはず。全てを燃やし尽くすくらい本気になって構わないはず。
いつまで続くかわからないけれども、この炎の魔法、前面に出して戦いに挑もう!




