表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/150

小説の懐の広さを見せてやる!!

 さて、「マン・ネリカの一生」を書き上げて、“完結済”のボタンを押し、最終回の公開設定を完了する。

 それから数時間後、ウキウキしながら「どうなったかな~?」と確認してみた。すると…


「なんじゃこりゃああああああああああああああああ」


 1ポイントも入っていない。評価ポイントどころか、ブックマークの1つもありゃしない。もちろん、感想だって1つもない。これには、普段はポイントなど全く気にしない、さすがのこの僕も、少なからずショックを受けた。精神的ダメージを負ったのだ。そうして、布団にくるまって、寝込んでしまった。

 これまでポイントなど全く入らずとも、ここまでがんばって来られたのも、「作品が完成すれば、何かしらの反応があるだろう」という淡い期待があったからだ。それが、全くない。全くの0!0点である!!

 ガックシ…


 数時間、布団にくるまって、シクシク泣きながら過ごした僕。

 突然、バッと布団から飛び起きて、部屋の真ん中で叫んだ!台風の到来する世界の真ん中で、こう叫んだのだ!


「けれども、こんな所で止まってなどいられない!」


 そう!そうなのだ。こんな所で止まっているわけにはいかないのだ。

 先へ進まなければ!究極の小説家となり、史上最高の作品を世に送り出す為に、こんな所で布団にくるまって寝ているわけにはいかぬのだ!

 それどころか、逆に、こう感じるようになってきた。

「ほほう~、なるほどな。こいつは、やりがいがあるじゃないか。実に、登りがいのある山だな。この僕が全精力を注いで生み出した傑作に、ただの1ポイントもつかぬとは。それじゃあ、やってやろうじゃないか!送り出す!次なる刺客を!」


 そう!見せてやろうじゃないか!小説の懐の広さ!その深さを!

 こんなものでは終わらない!むしろ、これは始まりに過ぎない。「マン・ネリカの一生」この作品を起点にして、第2・第3段の連携技を繰り出してみせる!


 それだけではない。この「僕は小説家になれない」シリーズにも出張させる!これが複数同時連載の利点!その真骨頂を見せてやる!隠している能力は、まだまだある。それら全てを披露するまで!いや、たとえ残弾を全て使い尽くし、刀折れ矢尽きたとしても!それでも戦い続けてみせる!

 武器がなくなったら、新しく製造すればいい。これまでの兵器が通用せぬとなれば、新兵器を開発してやればいい。能力など、いくらでも身につけてみせる。身につけることができる!それこそが、この僕に与えられた最高の能力なのだから!


 見せてやる!本物の小説というモノが、どういうモノか。みんなが考えているようなモノではないことを。そんなものは、実にちっぽけな存在だったということを。既存の小説の概念など吹き飛ばす!吹き飛ばして、粉みじんにして、そのカケラも残らないくらい徹底的に破壊してみせる!

 僕の小説を読んだ者にだけ、それを示してみせる!最後までついてきた者にだけ、それがわかる!そのように仕掛けを施す!!


 さあ、読者のみんな!最高の小説を見せてやろう!最後の最後まで振り落とされずに、ついて来るコトができたならば、だが!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ