小説の懐の広さを見せてやる!!
さて、「マン・ネリカの一生」を書き上げて、“完結済”のボタンを押し、最終回の公開設定を完了する。
それから数時間後、ウキウキしながら「どうなったかな~?」と確認してみた。すると…
「なんじゃこりゃああああああああああああああああ」
1ポイントも入っていない。評価ポイントどころか、ブックマークの1つもありゃしない。もちろん、感想だって1つもない。これには、普段はポイントなど全く気にしない、さすがのこの僕も、少なからずショックを受けた。精神的ダメージを負ったのだ。そうして、布団にくるまって、寝込んでしまった。
これまでポイントなど全く入らずとも、ここまでがんばって来られたのも、「作品が完成すれば、何かしらの反応があるだろう」という淡い期待があったからだ。それが、全くない。全くの0!0点である!!
ガックシ…
数時間、布団にくるまって、シクシク泣きながら過ごした僕。
突然、バッと布団から飛び起きて、部屋の真ん中で叫んだ!台風の到来する世界の真ん中で、こう叫んだのだ!
「けれども、こんな所で止まってなどいられない!」
そう!そうなのだ。こんな所で止まっているわけにはいかないのだ。
先へ進まなければ!究極の小説家となり、史上最高の作品を世に送り出す為に、こんな所で布団にくるまって寝ているわけにはいかぬのだ!
それどころか、逆に、こう感じるようになってきた。
「ほほう~、なるほどな。こいつは、やりがいがあるじゃないか。実に、登りがいのある山だな。この僕が全精力を注いで生み出した傑作に、ただの1ポイントもつかぬとは。それじゃあ、やってやろうじゃないか!送り出す!次なる刺客を!」
そう!見せてやろうじゃないか!小説の懐の広さ!その深さを!
こんなものでは終わらない!むしろ、これは始まりに過ぎない。「マン・ネリカの一生」この作品を起点にして、第2・第3段の連携技を繰り出してみせる!
それだけではない。この「僕は小説家になれない」シリーズにも出張させる!これが複数同時連載の利点!その真骨頂を見せてやる!隠している能力は、まだまだある。それら全てを披露するまで!いや、たとえ残弾を全て使い尽くし、刀折れ矢尽きたとしても!それでも戦い続けてみせる!
武器がなくなったら、新しく製造すればいい。これまでの兵器が通用せぬとなれば、新兵器を開発してやればいい。能力など、いくらでも身につけてみせる。身につけることができる!それこそが、この僕に与えられた最高の能力なのだから!
見せてやる!本物の小説というモノが、どういうモノか。みんなが考えているようなモノではないことを。そんなものは、実にちっぽけな存在だったということを。既存の小説の概念など吹き飛ばす!吹き飛ばして、粉みじんにして、そのカケラも残らないくらい徹底的に破壊してみせる!
僕の小説を読んだ者にだけ、それを示してみせる!最後までついてきた者にだけ、それがわかる!そのように仕掛けを施す!!
さあ、読者のみんな!最高の小説を見せてやろう!最後の最後まで振り落とされずに、ついて来るコトができたならば、だが!!




