小説家の使命
無駄な時間を過ごしているのならばと思って、小説を書いてみた。思った以上にサクサクと書けた。このペースを維持できるならば、1時間に原稿用紙5~6枚程度は書けるだろう。
考えてみると、プロの小説家というのは、そういうものなのだろう。当たり前の話ではあるのだけれども、嫌でも書かなければならない。気が乗らない時でも、調子が悪い日でも、そういうのとは関係なしに書き続けなければならない。まして、別に体調が悪いわけでも、精神的に落ち込んでいるわけでもない時に、書かないわけにはいかない。
僕も、それを見習って書いてみよう。書ける時には書く。それが基本。
基本の話をするならば、「小説家の使命は何か?」と問われた時に「小説を書くこと」と答えるのは、当然だろう。様々な答はあれども、一番最初にやらなければならないのはそれだし、一番最後までつきまとうのも、やはり同じ。小説を書くという行為そのもの。それができなくなったら、おしまい。筆を折るしかない。
細かい部分はどうでもいい。ストーリーとかキャラクターとか設定とか表現方法とか、文句をつけたい部分はいくつもあるだろう。不満が残る部分だっていくらでもあるだろう。けれども、何も書かなければ0点。何も書けない小説家には、存在価値などありはしないのだから。




