嵐の中で揺られる船のように
今、書いている小説。思っていたよりも、長くなりそうだ。
おそらく、これまで僕が書いてきた小説の中でも最長になるだろう。
当初の予定では、最低で3ヶ月。そこから先は、完全に未定。大まかな全体像自体は、書き始めた時に決めてあったのだが、全部でどのくらいの長さになるかは全くの未知数だった。
それが、1ヶ月ほど書いてみて、手ごたえを感じてきた。全体の長さも、大まかに把握できた。
*
現時点での目測では、こんな感じ。
物語全体を3つに分ける。つまり、全部で3部にする。今、書いている部分は、第1部。
それをさらに3つに分けたとして、最初の部分は終了。2つ目の部分に入ってきている。全体からすると、9分の1を過ぎて、そろそろ6分の1地点に近づいてきているところ。
第1部では、世界を横に広げる。登場人物や、地名を増やしていく。
第2部では、世界を縦に広げる。
そして、第3部では、全く違う展開に持っていく。ただし、この3部目は、その時の状況に応じて、どうにでもできるようにしておく。もっと長くもできるし、短くもできる。その時点で、「続けてくれ!」という読者の声が多ければ、そのまま続けてもいいし、少ないようならば、さっさと終わらせてしまってもいい。
*
次から次へとキャラクターが増えていき、ストーリーも徐々に複雑になりつつある。
正直、時々、「手に負えなくなるのでは?」という感覚に襲われる瞬間もある。けれども、今はまだ大丈夫。どうにか物語を制御できている。
まるで、嵐の中で暴風雨に揺られ続ける船を懸命に操作しているような、そんな気分。
だが、先は見えている。
地図は手元に用意してある。簡易的な地図に過ぎないが、少しずつ詳しい情報を書き足していっている。羅針盤も正常に働いている。進んでいる方向は、これで間違ってはいない。
とりあえず、第1部を完成させる所まで到着させたい。それで、3ヶ月。現在、1ヶ月を過ぎた所なので、もう1ヶ月半から2ヶ月弱といったところ。
それが、次の目標地点。