ボ~ッとする時間
毎日毎日、小説ばかり書いて暮らしていると、わけがわからなくなってくる。何が正しくて、何が間違っているのか?
今、書いているものでいいのか?次に書こうとしているアイデアで合っているのか?
勢いを重視するか?矛盾をなくす方に注意を払うのか?
会話が多過ぎはしないか?地の文ばかりが続いて、読者を退屈にさせていないか?
ストーリーが単調になっていないか?次から次へと、新しいキャラクターや設定が登場してしまい、これでは、読んでいる人が戸惑ってしまうのでは?
正直、全部の要求を同時に満たすのは不可能。
なので、何を書き、何を切るのかは迷う。毎日のように迷い続けている。
そうして、段々と混乱してくる。
さらには、小説を書く気をも失ってしまう。
あまりにも大量の文章を書き過ぎると、さすがに飽きてくる。そんな日もある。
かといって、書くのをやめると、ますます書けなくなってしまう。
なので、1日に書く量には気を使う。
たくさん書き過ぎるのも問題だが、全然書かないわけにもいかない。
1日に何枚書けばいいのか?書いても大丈夫なのか?それは日によっても違う。
質にも気を使う。
思ったコトを片っ端から書いていくと、段々と筆が荒れてくる。
逆に、書く枚数が少ないと、筆が乗らない。
迷って、よくわからない状態で書くのは、よくない。
それは、作品に表れる。
どうしようもなくなった時には、ボ~ッとする。
どうしようもないくらい迷ったり、どうしようもないくらい書く気が失せた時には。
中途半端に何かをするのはよくない。それだったら、思い切って何もしない方がいい。
ボ~ッとして、ボンヤリと考え事をする。
それで、大抵は上手くいく。
心の底から小説を書く気が湧いてきたり、素晴らしいアイデアが思いついたりする。
そこまでくれば、何の問題もない。再び、原稿用紙に向うだけ。