新展開は難しい
ここ何話か「勇者アカサタ」の展開を“次回に続く”的なものにしてみた。
週刊マンガのように、ヒキを作ってみたわけだ。次回に引っ張る形の終わり方。
最初は、読者に楽しんでもらう為にと思ってやってみたのだけれども…
実は、これ、書いている方としても楽だというコトがわかってきた。なにしろ、1話1話で一番難しいのは書き出しの部分。それが、“次回に続く”という形で終わっているのだから、次の話は、その続きから書き始めればいい。とりあえず、何も考えずに書き始められる。
逆を言えば、“一件落着”という形で締めてしまうと、次の話を書き始めるのが辛くなってしまう。
今日も、サッサと2話完成させて、「もう1話くらい書いておくか」と思いながら、半日ほど頭をひねってみたのだけれども、続きが全然出てこない。
頭の中に、先の展開のアイデアはいくつもあるのだけれども、それらが前回の話につながっていかないのだ。そりゃ、そうだ。前回とは全然関係のない話なのだから。
完全に頭を切り換えて、仕切り直して始めればいいのだけれども、気持ちの方がなかなか上手く切り替わってくれない。
ちょっと連載マンガ家の気持ちがわかったような気がする。あるいは、連載小説を書いている小説家の気持ちだろうか?
いずれにしても、次の回を楽に書き始めたいならば、なるべく中途半端な終わり方にしておいた方がいいらしい。