数字として結果が出ると、迷ってしまう瞬間がある
時々、何が正しいのかわからなくなるコトがある。
自分では、「かなりの傑作を書いた!」と思っても全く反応がないなんてコトがある一方で、「一生懸命書いてはみたけど、デキはイマイチだな…」と思っていた作品が評価されてみたりもする。
これ、結局は、読者の興味の問題なんだよね。
“大勢の読者が興味を持って読んでくれるタイプとかジャンルの作品”ならば、少々デキが悪くても、多くの読者に読んでもらえるし、評価もしてもらえる。
それに対して、“そもそも読んですらもらえない”という作りやジャンルの小説もあって。そうなると、もう絶対的に不利!どんなに完成度が高く、作品としての質も高くても、読んですらもらえないのだから、もうどうしようもない。むしろ、質が高ければ高い程、読者に理解できなくなって、さらに読まれなくなっていくという矛盾…
ヘタをしたら数十倍から100倍以上も差がついてしまう。全く同じだけの価値を持った作品だとしても。
ま、このくらいのコトはわかっているつもりなのだけど。それでも、時々、わからなくなってしまう。
現実に、数字として現われてしまうと、「もしかしたら、数値が高い方が価値が高いのでは…?」と、勘違いしてしまいそうになる瞬間がある。頭では「そうでない!」と理解していても、心でわからなくなってしまうのだ。
この辺は、自戒を込めて、常に気を使い続けなければならないと思っている。
「数字は絶対ではない!それどころか、かなりアテにならない」
それを忘れてしまうと、時代に取り残されてしまうコトになる。時代を越えた作品も書けなくなってしまうだろう。