ホストでなくとも、読者向けの作品を書くことはできる
今回、「ニートでチートな勇者アカサタが異世界に転生してハーレムを形成しつつ世界を救ったり滅ぼしたりする物語」という新作を書き始めて、かなり“読者を意識して”小説を書いている。
ついこの間、「読者のコトを考えながら書くのは、ホストクラブのホストの心境に似ている」と書いたばかりだけど、実はそうでもないのかも知れない。
あるいは、僕の方が成長したということなのだろうか?
元々、ホスト向きの性格だったのか?それとも、そういう風に変わることができたのか?理由はわからないけれども、読者のコトを考えながら書くことができている。それだけは確か。
ただ、実際にそうなっているかどうかは、よくわからない。
自分ではそう思って書いているけれど、現実の読者からしてみれば「いやいや、まだまだ読みづらいし、わかりづらい。しかも、ストーリーもキャラクターも全部自分勝手!」と思われているかも知れない。その可能性は否定しきれない。
なので、ここで僕がどのような心境で、今回の作品を書いているか説明しておこう。
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今回の作品は、基本的な小説の書き方自体は、これまでの作品と大きく違ってはいない。自分の頭の中に浮かんだストーリーを、そのまま描いているという意味では。
細かい設定に関しては、あらかじめ考えておいたモノもあるし、その都度、考えていっているモノもある。この辺は、自由に筆を振るっている感じ。
ただし、それらを構成する要素は読者好みのものを選んである。たとえば、「チート」だとか「転生」だとか「ハーレム」だとかいったもの。これらの単語から想像できたアイデアを部品として、物語を組み立てているのだ。特に“タイトル”は意識している。題名から大きく逸脱しないようにと、常に気を使いながら書いている。
ストーリーもまだ序盤なので、あまりそうなっていない部分もあるのだけれど、ある程度先まで話は考えてあって、そこまで行けばタイトル通りのストーリーになるようにしてある。
今回、特に読者を意識して書いているのは“表現”の部分。
なるべく読みやすいように、わかりやすいように書いているつもり。それでも、「小説家になろう」の読者にとってみると、まだまだ文章が固いかも知れない。もっと、やわらかくする方法もある。たとえば、会話の前後に空白行を入れるとか。まだ、そこまでは試していない。
そういう意味では、“一般読者にとっての読みやすさ”かも知れない。
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ま、いろいろと読者を意識した作りになっているので、アクセス数やポイント数も、他の作品に比べればちょっと気にしている。おそらく、読者が増えれば増える程、筆が乗ってくるだろう。そういうタイプの作品。
そういう意味では、この「僕は小説家になれない」シリーズなどとは全然タイプも目的も違う小説と言えるだろう。
もしも、これでも、まだ駄目そうならば、その時はもっと「小説家になろう」読者を意識した作りの作品を投入することになるだろう。表現的にも、内容的にも。
ただ、それは、かなり先のことになりそうだ。他に書いておかなければならない作品が、いくつもある。先に、そちらを終わらせていかなければ…