Story of last Alice 3
お久しぶりでございます。長い間放置して申し訳ございませんでした。
あたたかいご声援のおかげで復活する気力がわきました。ありがとうございます!
長い間書いていなかったため、少々キャラの性格や喋り方など変わっているかもしれません、すみません。そして見切り発車で始めたため、設定などを細かく決めていませんでした。そのため、もう一度書き始めるにあたりきちんと読み返したのですが、自分で建てたフラグとも言えないフラグを自らおりまくっていることが発覚いたしました。ですが修正はあえてしないことにします。それをやると書き直しが多くなり、話が変わってしまう可能性があるからです。なので少しつじつま合わないようなことがあると思いますが、この作者ダメだなぁ、と生暖かい目で許して下さるとうれしいです。できる限り話が通るようにするつもりですが、今まで読んで下さった方のためにも、話は変えたくなかったのでそこはご了承願います。
以上、復活してすぐに謝罪たっぷりで申し訳ありませんが、待っていてくださった方々、本当にありがとうございます! これからも頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。
「その後アリスは順調にゲームを進めていきました。あなたと同じように女王陛下と会い、城に住まい、カードを集め……そうして二月はあっという間に過ぎていきました」
確か前回のアリスが一番最初に手にしたカードはイモムシのものでしたかね。だから彼女は彼によく懐いた。
少女と言っても、女性ですからね。そう、彼女はほのかに恋心を抱いていました。自分でも気が付かないような、ほんの小さなものだったんだと思います。そう意味での懐く、です。
彼も、そういう意味とは思っていなかったでしょうが、傍から見れば相思相愛と言った感じでした。羨ましいけれどむずがゆくなるような、そんなカップルだったんですよ。困ったものです。
そんな感じで、アリスはこの世界での生活を楽しんでしまいました。ゲームよりも優先するくらいです。イモムシと会える、そちらの方が元の世界よりも魅力的になってしまったのでしょうね。
カードは三分の二ほど集まったくらいでした。そこで彼女はゲームを放棄してしまいます。私たちは再三お願いしました。ゲームをしてくれないと困ると。イモムシでさえ、少し怒っているかのようでした。
それでも彼女は、いえ、だからこそ彼女は意固地にでもなったのでしょう。ゲームなんてもうしない。私はここで生活するの、と……。
言ってしまったのです。この世界で、言ってはならないことを。
アリスがこの世界にきて、約三か月くらいの事でした。
「アリスは禁忌を犯してしまったのです。ゲームをするのがアリスに課せられたルールです。イカレタこの世界の住人でも、世界のルールには逆らいません。逆らってはダメだと本能に刻まれているからです。ですがアリスにはそれがなかった。だから簡単にルールを破り、そして……殺されてしまった」
私の目の前で、アリスはただの肉塊に変わりました。ルールを破った彼女に、救いの手は差し伸べられなかった。もちろん私も、差し伸べなかった。
私は彼女を見殺しにしました。
ねぇ、アリス。私はアリスを見殺しにしてしまいました。私はまだこの世界のルールを完璧に理解していなかったのです。私は、とても後悔しました。世界を憎みました。
けれど、私が、彼女を、ここへ、引きずり込んだんですよ……?
原因を作ったくせに、助けもできない。無力な自分を憎みました。殺した原因を憎みました。イモムシも、憎んでくれればよかったのに、彼は私に何も言いませんでした。
「くやしい、くやしいよ白兎。けれどね、恨みも憎みもしないよ。君も、泣いているからね。私は、彼女を生かそうと思うよ。この我がまま、許してくれるかい?」
それだけ言って、彼は去りました。次に会ったときは、彼は私の知っている彼ではありませんでした。それは、アリスも知っているでしょう?
「前回のアリスの死は、役付たちに色々な影響を及ぼしました。私も、疲れてしまったんです。初めてのゲームが、一番のバッドエンドだったと聞いて、どうして私は、と思いました。だから、私は……この世界が終わってしまえばいいと、ルール違反でない範囲で、ズルをしました。でもそれを今は後悔しています。あなたにも、申し訳ないことをしました。本当に、申し訳ありません……っ」




