楽しかった日々(旧 olympos)
前作の「ある日の日常」を読んで戴いた人はお久しぶりです、そしてはじめまして!
駄文ですが感想をくれると嬉しいです
6月18日 改稿 タイトル変更
人名変更
「なぁ、お前が前にいた学校って確か試験学校だったよな」
5月の暖かい日差しも傾いた夕暮れ。
授業はとっくに終わり、教室には僕を含め2人しかいない。ちなみに冒頭の言葉は僕、不知火 千秋が言った言葉でははない、僕は話し掛けられるまで寝てたし。
話が少し逸れた。
話し掛けてきたのは悪友と親友の狭間くらい、信頼してるが面倒な奴、御神 京谷だ。
「うん、まぁ…そうだね」
本当は、僕はこの事についてはあまり話したくない。けれど、今回は話したいと思った、あの学校での楽しくて厳しい思い出をそして…全てが終わったあの日の事を。
◇ ◇
僕の通っていた学校…というよりは、学園都市と言ったほうが正しいかな 僕はそこで、治安維持を専門とする生徒組織『アレス』に所属していた。アレスでの活動は、都市内の風紀の維持と犯罪の取り締まり、簡単に言うと警察みたいなものだ。生徒組織は『アレス』以外にも『ゼウス』『ヘラ』『ポセイドン』『デメテル』『アテナ』『アポロン』『アルテミス』『アフロディテ』『ヘルメス』『ヘファイストス』『デュオニュソス』と、ギリシャ神話のオリンポス十二神の名前が組織名及び組織長の称号として付くこの生徒組織を都市の学生達は『オリンピア』と呼んでいた。
オリンピアには一般学生にはない権利を持っていた、アレスは、いかなる時も学生達を守れるようにスタンガンと手錠の所持が認められている…というか、ほとんど所持は義務だったが
オリンピアの仕事は厳しかったけれどとても楽しかった。
◇ ◇
「おい、スタンガンの持ち込みしてよかったのかよ!でも試験校はとても楽しそうだな」
今の話を京谷に話した。たぶん僕は終始笑顔だっただろう、それほどまでに都市での生活は楽しかった、けどその時間も、長くは続かなかったんだ。
◇ ◇
去年の12月25日午後2時15分。
僕はその時体育の授業でグラウンドにいた、正直どうでもいい体育の授業は『アレス』の訓練に比べればかなり楽だと感想だった。だからだろうかその日の僕は気が抜けていた。
ブーブーブーブー
『アレス』から支給された携帯が震えた、携帯にでると僕の所属する部隊の隊長の蛍火 月夜先輩が切羽詰まった声で指示を飛ばす。
「第7部隊全員に通達します、大至急近くにいる生徒をグラウンドに避難させてください。千秋さん、貴方は確か今体育の授業でグラウンドにいますね?貴方はそこで避難してきた生徒の誘導をお願いします。ほかのみなさんについては…ブチッ」
先輩が部隊全員と一斉交信し支持を伝え切る前に先輩との交信が切れてしまった。
それと同時にとてつもない爆発音がグラウンドに響き渡った、方角的には3年の教室のほうだそこには学生組織『オリンピア』の先輩達もいるはずだそして、蛍火先輩も行ったはずだ先輩の家族を助けるために
◇ ◇
その後指揮系統がかなりの混乱が訪れたが二次被害は免れた、しかし蛍火先輩と『オリンピア』の幹部クラスの生徒と『称号持ち』の生徒を集めた3年1組の生徒は全員死んでしまった、けれど不思議なことに死体が見つからなかった1つとしてそして3年1組の生徒以外の死者を出さずに済んだのは不幸中の幸いといったところだろう。
僕たち生き残った生徒は、他校に転校しこの事件は全ての事実を抹消され事件は終わった。
◇ ◇
「なんかごめんな。俺、お前がそんな事があって転校してきたなんて知らなかった本当にごめん」
話終えると僕は左目から涙が一滴、零れ落ちた自分でもまだ泣ける涙が残っていることに驚いた。そして京谷が謝ってきたが。
「そんなことない、聞いてくれてありがとうそしてこれからよろしく、親友。」
聞いてくれたことで本当に彼と親友になれた気がする
「あぁ、わかったぜ親友」
京谷には、おそらく迷惑をかけるだろう本来このことは存在しないことなのだから、そしておそらくこの事件の後ろにあるのはきっと大きな組織が関わっているのだろう、けれど僕の力が及ぶ範囲でいい僕は守る先輩が残した信念とともにそんな決意を新たにできたのできたのだから、話してよかったのだろう
先輩方、僕たち新しい『オリンピア』のメンバーが力の限り意思を受け継ぎます心配しないでください
「でも、そんなチートな人たちなら異世界に召喚みたいな非日常的な事に遭っていてもおかしくなさそうだな」
京谷がトンチンカンなことを言ったが僕もそう思う、いやそう思いたい。
駄文を読んでくださりありがとうございます
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