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「DNA」

 「だからといって本当の魚や鳥になるのでは無いの。」ゆかりは続ける。


 「あの《BUMP》は異種間の遺伝子の塩基配列を狂わせて新たな5番目のv配列で圧倒的なスピードで互いのDNAを奪い合うの。そしてその勝者が敗者の特性を奪うことができるの。さっきのカラスのような鳥人間はもともと人間だったのよ。でも何らかの方法で遺伝子の吸収を行った末路。」そう言って肺に浅く溜めたセーラムライトの煙を吐き出した。


 「つまりあいつら鳥とヤッちゃったってことですかい?」とタマキンが卑猥なことを言ったのでリサは頬を赤らめたがゆかりは凛とした態度で「昔のメタリカの話じゃないの!」と一喝したのでタマキンはシュンとなった。


 「あいつらは体液の交換。つまり血液や唾液、精液にリンパ液や汗からも取り込めんだよ。」と元さんが言った。「さっきのやつらは大方カラスの肉でも食っちまったんだろうぜ。そして体内に人間とカラスのDNA競争で人間側が勝っちまうとカラスの飛行能力が付いたカラス人間の出来上がりだ。」


 「でもあの人たちもう元には戻れないの?」miyakoが優しい口調でゆかりに向かって問いかけると、「そう…保菌者になった人間はもう救えないの。徐々に人間の姿から変わってしまい、最後に人間の肉を欲し、やがて…」と言いかけた時ヘリに操縦士が「間もなく到着です!シートベルト着用お願いします!」とコクピット側から大声で叫んだのでゆかりは口を閉じ、その場の全員が席に着いた。


 「あの方がお待ちです。」とヘリの操縦士は機体を大きく左に旋回し、那覇の中心街にある大きな老舗の高級ホテルのヘリポートに静かに着陸させた。


 


 

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