「異形の者とドラッグ」
黒光りするヘリコプターに乗り込んだmiyako一行はオレンジ色に輝く那覇の街並みを見下ろしていた。
始めに口を開いたのは意外にもmiyakoの母ゆかりであった「あなた達にももう話さなくてはいけないわね」とヘリのドアを閉めて幾分静かになったヘリの中でつぶやくように話し始めた。
「どこから話せばいいのかしら…そうね玉城さん、あなた《BUMP》という名の薬をご存知ですか?」タマキンはとぼけようとしたがそんな場合ではないことに気づくと「俺ぁキメたこたぁ無ぇが聞いたことぐらいはあります。何でもそのドラッグキメりゃあ一週間眠らねえで精力絶倫だとか…」と申し訳なさそうに言った。「でもそんな薬沖縄の極道なんかはさばいちゃいねぇってダチが話してましたぜ。都市伝説だと思ってましたが…」「いいえそれは存在するのしかもそれは既成のモノの10倍の快楽があるといわれているわ。でもあれはもともとそんなものではないの。そういう使い方をするべきものでは…」とゆかりは口惜しそうに唇をかんだ。
「あれの製造法はあるものの血を希釈して…」とゆかりが話しているとヘリが大きく傾いた。
「母さん!あれ見て!」とmiyakoはヘリの外にバサバサと羽ばたく大きなカラスのようなものがヘリにまとわりついているのを指差し叫んだ。
「まだ来やがるか」と運転手の元さんがいって手元にあった機関銃を撃ちはじめた。
ダダダッと機関銃の乾いた音が鳴り大きなカラスは次々と打ち落とされていったが一羽の大きなカラスが撃たれながらもヘリの右側の窓にへばりついている。
その姿は異様でリサとタマキンは思わず抱き合って悲鳴を上げた。




