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「救出作戦」


 3台の黒塗りベンツがもうすぐ後ろについてきてタクシーの車内はパニック状態だった。


 「ねぇ!捕まったらどうなるの?」とリサが悲鳴を上げ、「大丈夫っス!おいらが守る」と臨戦態勢のタマキンに着物姿でなにやら唱えだしたゆかり、そして何が起こっているのかもわからないmiyako。


 冷静に見えた運転手もすでに帽子と制服を脱ぎ捨てて傷だらけの太く筋肉質な腕が露になる白のタンクトップ姿になっていた。


 「ダンナ!大丈夫なんだろ?」というタマキンの問いかけにもう答えなくなってしまった運転手は不意に「みんなつかまってください」と大声を上げた。


 その瞬間後部座席の女三人は一番右に座っているゆかりの方に体を持っていかれて助手席のシートベルトをきちんと締めていたタマキンは上半身と下半身が引きちぎられる様なGがかかり「ゴェッ!」というと胸を強く締め付けられたせいで気を失ってしまった。


 黒いタクシーが轟音を鳴らしながら急カーブをきったおかげで黒いベンツたちはそのまま直進していったので少しだけ時間を稼げた。


 ベンツが戻ってくる前に黒いタクシーは姿を消すように右に曲がり左に曲がりと音の出ない最速のスピードで闇の中に消えた。


 そして地下に降りる駐車場のある建物に黒光りするボディを滑り込ませると静かに入り口のシャッターが降りてきた。


 「さすが元さん本当に助かりましたよ!」とゆかりが礼を言うと精悍な顔をほころばせて元さんと呼ばれた凄腕の運転手は照れて頭をかいた。


 「あれ?タマキンさん?」と気絶しているタマキンに気がついたリサがタマキンを揺さぶり起こし、体をビクッとさせて寝ぼけたタマキンは「どこ?ここどこ?」と素っ頓狂な声を出したので車内のみんなは安堵の笑い声を押し殺した。


 「姐さん、あまり時間が無ぇ」と元さんは普段の低い声に戻り「わかったわ」とゆかりが答えた。

 

 「みんな急いで頂戴!」とゆかりは車から降りると建物のエレベーターに向かって歩き出した。


 エレベーターのRのマークが点灯して扉が開くと強い風にmiyakoの長い髪が靡いた。


 「こちらです」とヘリから降りてきた茶色のスーツの男がゆかりを促し、全員がヘリに乗り込んで辛くも難を逃れた。


 

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