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週末は通い妻  作者: syoui
4/7

その3

   前回のあらすじ



 「姉さんっ!どこ行ったのっ!?」

 「…ふむ…。すると、そなたはその『都市伝説を試した結果、この世界に来てしまった。』と、そう言うのだな?」

 「はい…。信じてもらえないかも知れないけど…。」

 少し落ち着いたアタシは、彼等にここに迷い込んでしまった経緯を話した。

 「俄には信じられない話で御座いますな…。」

 「確かに。だが、現にハルナは此処にいる。ふむ…」

 何かを考えているウォルストールさん…。考え事をしている時間はそれほど長くはなく、直ぐに何かを思い付いたらしく、アタシに

 「その都市伝説とやらは、部屋に入るときに『ノックを10回』なのだな?」 と確認し、

 「その都市伝説に興味が湧いた。我々も試してみようではないか。」

 なんて事を言い出したのである。驚きだ。

 「もし上手くいけばハルナも元の世界に帰れるぞ?」

 「しかし旦那様、危険はないのですか?」

 「ハルナ、危険は有るのか?」

 試してみよう発言に驚いたお陰で話を聞いていなかった。

 「えっ!?な、なにっ?」

 「その都市伝説に危険は有るのかと聞いている。」

 「あ、な、無いよ…?多分。ってか、そんな話、信じるの?そんな荒唐無稽な話を…。」

 「何だ?今までの話は全て作り話か?」

 「ちっ、違うよっ!…でも…普通…信じたりしないよ…。」

 「勘違いするでないぞ、ハルナ。まだ私とて完全に信じたわけではない。先ずは、確かめてみるのが先だ。よいな?ヴィストもそれで良いな?」

 「仕方有りませんな…。但し旦那様、くれぐれも危険の無い様に御願い致しますよ。」

 「解っている。さ、試してみよう。」

 何だかウォルストールさん…、楽しそう…。

 そんな事を思い、手順を教えながら廊下に出ると、向こうから女性が1人遣って来た。

 「どうなさいましたか、旦那様?あら?此方のお嬢さんは?」

 「少々訳ありでな。後で、話す。」

 『まぁ、見ていろ。』と、使用人?の女性を制し、ドアを10回ノックし、女性の『何かのおまじないですか?』と言う問い掛けに、『まぁ、な。』と、答えるウォルストールさん。

 そして、ドアを開けた先には

 「…こ…これは…」

 「なんとも…」

 「な…なんて酷い有り様でしょう…」


 何か、とんでもない廃墟が目の前に広がった…。








   一方、牧村家では


 「姉さん…どこ行ったのぉ…みんな…心配してるよぉ…。……姉さぁん……。」



 わたしがお使いに行って帰ってくる、10分も無い間に姉が居なくなった…。

 出がけに頼んだお風呂の用意はしてあるし、玄関には靴も有るのに部屋はおろか家中捜しても姉の姿が無い…。

 仮に何処かに出掛けたとしても、制服を着たまま、鞄を持ったまま出掛けるだろうか…?

 否。普通、そんな事しない。

 この事を両親に伝えると、血相を変えて帰宅し、もう一度説明した後、何度も姉の携帯に電話したが繋がらない事を付け加えた。

 それを聞いた両親は、何故、姉が居なくなったのか本当に解らない様だった…。

拙い文章にお付き合い下さって、誠にありがとう御座います。



 はいっ。と言うわけで、「通い妻」の3話目でした。如何だったでしょうか?

 更新があいてしまって申し訳ありませんです…。

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