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週末は通い妻  作者: syoui
2/7

その1

はいっ。漸く、本編のスタートです〜。

 アタシ、『牧村(まきむら) 春奈(はるな)』は、ここ最近疲れていた…。

 教師からの期待、生徒からの期待、両親からの期待…。

 『周りは、アタシに期待している。』その重さは日に日に増していく。

 正直、逃げ出してしまいたかった。

 そして、今日も………



 「うわぁ…。まただよ…。」

 「るな〜。おはよ〜。おぉ…、今日はスゴいね…。」

 「(みなと)、おはよう。一時期、大人しかったのにね…。ってか、人の下駄箱に手紙入れるのもどうかと思うんだけどね…。」

 「確かにね〜。衛生的とは言えないよね〜。しっかし、多いね…。」

 「明日から連休だからじゃない…?」

 「そう言えばそうだね。」

 「湊、連休は何時もの様に?」

 「うん。おじいちゃん所〜。るなは?」

 「こっちも普段と変わらず、よ。」

 「るな、無理しないでね?」

 「うん…。ありがと。」


 「牧村っ。」


 「先生。おはようございます。」

 「ございます〜。」


 「うむ、おはよう。牧村、連休明けのテスト、期待しているぞ。平山もちゃんと勉強しておけよっ。」


 「はい。」

 「はーい。」

 そう言いながら、先生は職員室に入っていった。

 更にこの後、数人の先生に期待を掛けられた…。



 朝からの過度な期待にうんざりしつつ、教室へ…。


 教室は今日も賑やかだ。


 [だから、そーゆー噂があるんだって。]



 「何々〜。何の話〜?」

 「あ、湊、まきぃ、おはよー。」

 「おはよう、志村さん。」

 「おはよー。で、で、何の話〜?」

 「あのね、『自分の部屋から別の世界に行けるかもしれない』って言う、都市伝説。知らない?」

 「「別の世界?」」

 「そ。自分の部屋に入るとき、10回ドアをノックするの。」

 「それだけでいいの?胡散臭い。」

 「あっはっはっ。確かにねぇ。でも、都市伝説なんてそんなもんよ。」

 アタシは呆れながら自分の席に着いた。



 ………別の世界かぁ………

 なんて。ある訳ないか…。

 そんな事を思いながら授業をこなし、ついでに所謂ラブレターにも目を通しておく。

 文面は似たり寄ったり。好意を持ってくれるのは嬉しいが、どうにも興味が湧かないので、全員お断り。

 そんなこんなをしている内に下校時間が随分過ぎてしまった…。




 「ただいまー。」

 「姉さん。おかえり。」

 家に帰ると妹の春香(はるか)が出掛ける所だった。

 「お使い?アタシが行こうか?」

 「大丈夫、直ぐそこだから。それに姉さん、疲れてるでしょ?その代わり、お風呂沸かしておいて。」

 「了解〜。」



 ボタン一つでお風呂が沸く。文明の利器万歳。

 なんて事を思いながら部屋の前まで来たとき、ふと、今朝の事が頭をよぎった…。

 「『ドアを10回ノック。』だっけ。」

 コンコンコンコンコンコンコンコンコンコン

 ノックした後に、期待してしまった自分に軽く後悔…。

 「何やってんだろ…。アタシ…。」

 溜め息をついて呆れながら部屋に入り、

 「ほら、何時もと変わらない自分の部屋が…」

 そう言い掛けて、


 「ん?そなたは?」

 「おや?どちら様でしょうか?」


 「えっ?えっ?」

 どういうこと?アタシの部屋が?あれっ?

 ここは…?明らかにアタシの部屋じゃない…。

 まさか、ホントに?別の世界に来ちゃったのっ!?!?

拙い文章にお付き合い下さってありがとうございます。

如何でしょう。異世界物。これからどうなるか、生暖かい目で見守ってあげてくださいませ〜。

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