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プロローグ
私の姉は毎週末、彼氏の所へ通っている。
学校から帰ると汗を流し、サッパリしてから、「行って来ま〜す♪♪♪」と、自分の部屋へ入っていく。
何故なら
アタシの部屋は、異世界に繋がっている。
『いきなり何言ってんだ?コイツ?』と思うかも知れないが、事実なの。
そして、その異世界にはアタシの大切な人が、未来の旦那様が居るの♪
そこっ!可哀想な目で見ないっ!
アタシの妄想でも空想でも無い確固たる事実だし、向こうとコッチの両親公認の仲なんだからっ!
この物語は世界の壁を、異世界への扉を開けたアタシ達の物語。