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14Days  作者: 双鶴


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13/17

12月25日 木曜日

 クリスマスの朝、学校に行くとクラスメイトたちが口々に「メリークリスマス!」と声を掛け合っていた。教室はいつもより賑やかで、机の上には小さなプレゼントやお菓子が並んでいる。


「Jun, Merry Christmas!」

「めりーくりすます!」


 エミリーも笑顔でみんなに声をかけていた。彼女の明るさに、教室全体がさらに華やかになった気がした。


 昼休み、友人が僕に小さなチョコを渡してきた。


「純、これみんなで分けろよ」

「ありがとう」


 エミリーにも渡すと、彼女は嬉しそうに受け取った。


「Sweet gift. Thank you, Jun」


 放課後、僕たちは家に戻った。母が用意してくれたのは、昨日に続いて苺のショートケーキ。エミリーは「またケーキ!」と笑いながらも、嬉しそうにフォークを手に取った。


「Japanese Christmas… two cakes! Lucky」

「そうだね。ちょっと贅沢だ」


 食後、彼女がふいに小さな袋を差し出した。


「Jun, for you」

「え、僕に?」


 中には、彼女が持ってきたアメリカのキャンディが入っていた。赤と緑の包み紙がクリスマスらしくて、僕は思わず見入った。


「I wanted to share… my home taste」

「ありがとう。すごく嬉しい」


 その瞬間、胸の奥が温かくなった。彼女が自分の国の味を分けてくれることが、ただのキャンディ以上に特別に思えた。


 夜、ツリーの灯りを見つめながら、彼女が小さな声で言った。


「Jun… this Christmas, I’ll never forget」

「僕もだよ」


 言葉にすると照れくさかったけれど、彼女の笑顔を見ているだけで、心からそう思えた。


――古い家で迎えたクリスマスは、僕にとって人生で一番輝いた夜になった。

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