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14Days  作者: 双鶴


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12/17

12月24日 水曜日

 クリスマスイブの夜、僕の家はいつもより少しだけ華やかだった。ツリーのライトが畳の部屋を照らし、窓辺には小さなサンタの人形。古民家なのに、どこか洋風の温かさが混じっていた。


「Wow… so pretty!」


 エミリーはツリーの前で笑顔を見せた。母が用意した料理は、チキンとサラダ、そして苺のショートケーキ。父はワインを開けて「メリークリスマス!」と声を上げた。


「Merry Christmas!」

「めりーくりすます!」


 みんなで乾杯すると、エミリーは嬉しそうにグラスを掲げた。


 食卓では、彼女が日本の料理に興味津々だった。


「This chicken… different taste. Very good」

「母さんの特製だよ」

「Special… I like it」


 ケーキを食べるとき、彼女は目を輝かせていた。


「Japanese Christmas cake… so cute!」


 その笑顔を見ているだけで、僕の胸は温かくなった。


 食事のあと、みんなでプレゼント交換をした。母が用意した小さなマフラーを受け取ったエミリーは、すぐに首に巻いて「Warm! Thank you」と笑った。僕は彼女に、英語の短いフレーズが書かれたノートを渡した。


「Jun… for me?」

「うん、少しでも日本語と英語を一緒に勉強できたらいいなと思って」

「That’s wonderful. I’ll use it every day」


 彼女の瞳がまっすぐ僕を見ていて、顔が熱くなる。


 夜更け、ツリーの灯りが静かに瞬く中、彼女がふいに言った。


「Jun, this Christmas… very special. Because I’m here, with you」


 僕は言葉を失い、ただ「うん」と頷いた。


――古い家なのに、今夜だけは世界で一番温かい場所に思えた。


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