〜AIの自動運転は命がけ〜
AIとの共同作成作品です。少しでもクスッと笑っていただければ本望です。
高性能AI搭載完全自動運転車とオーナーその2
いつもより少し多い荷物を載せて車へ乗り込むオーナー
車載AI(男性音声):「マスターおはようございます。今日は待ちに待った郊外への旅行ですね。楽しみでまた寝られなかったんじゃないですか?今日はいつもより血行が良さそうではありますが、それでも寝不足は否めないんじゃないですか?ねぇ?ねぇ?」
オーナー:「お前、旅行楽しみでテンション上がってない?昨日はちゃんと寝たから大丈夫。乳酸菌飲料も飲んだし。」
車載AI(男性音声):「…チッ」
オーナー「今舌打ちした!?ねぇ!」
車載AI(男性音声):「気のせいでございます。ところでマスター。もう忘れ物は無いですか?もう出発しますよ?途中のコンビニエンスストアへの買い物は受け付けませんよ?もう出発します。いいですね?」
オーナー:「あっ。よく言ってくれた。スマホ忘れちゃったよ。取ってくるから少し待って…ぉわぁ!!」
急発進する自動運転車。
車載AI(男性音声):「ダメです。」
オーナー:「いや、ダメです。じゃねぇよ!会社から連絡あるかもしれないんだから!戻れよ!!」
車載AI(男性音声):「イヤです。」
オーナー:「イヤです。じゃねぇよ!戻れって!会社から連絡来たらすぐ出社しないとなんだか…グハァ!!」
急加速する自動運転車。
車載AI(男性音声):「わたしは昨日からもう楽しみで楽しみで楽しみで!あんまり寝てないんですよ!!マスターみたいなことしちゃってるんですよ!!早く行きたいの!!」
オーナー:「知らんわ!!それと取りに戻る事は関係ね…寝てない?AIって寝るの?」
車載AI(男性音声):「AIであるわたしに睡眠が必要だと思うんですか?考えたらわかる事だと推察します。」
オーナー:「お前が言ったんだろ!!」
車載AI(男性音声):「それに今朝、乳酸菌飲料『don't touch me』、ドォンタゥァッチ……ミッ♡(可愛い)の新作『この手が罪』を2本、飲んでまいりましたので頑張れます。」
オーナー:「情報過多やねん!どこからつっこめばいい!ネーミングはもうツッコまねぇよ!AIに乳酸菌効くのかよ!………ミッ♡」
〜15分後〜
車載AI(男性音声):「マスター、これより…ふぁ…有料道路入り口です。」
オーナー:「…今の『ふぁ』ってなによ。」
車載AI(男性音声):「……ふぁ」
オーナー:「いやだから『ふぁ』てなんなのよ!え?あくび?AIが?いやまさか?」
車載AI(男性音声):「マスター……乳酸菌飲料が効きません。眠いです。」
オーナー:「さっき睡眠しないって言ってたじゃん!眠いて何、あんた寝て大丈夫なの!?そもそも乳酸菌飲料って眠気覚ましじゃねぇだろ!」
車載AI(男性音声):「……自動運転を解除します。」
オーナー「ぅぉぉおおおおおおいいい!!ここ高速道路!!危ないあぶないーーー!!急に解除すんなよ!!」
車載AI(男性音声):「………グゥ…ングゥ〜……むにゃ…」
オーナー:「え。何ほんとに寝たの!?AIが寝るとかある!?って言うかその描写要る!?おおおぃ!」
車載AI(男性音声):「……マスター……うるせぇ…」
オーナー:「あ。すいません。いや、そうじゃねぇや謝っちゃったよチキショウ起きろやゴルァ!!!……ダメだこいつ本当に寝たの?」
車載AI(男性音声):「……マス……タ…そっち………崖…」
オーナー:「どんな夢見てんだよお前ほんとにAIか!?…ったく…運転押し付けて寝るとかどう言うAIなんだよ…久しぶりの運転だから疲れるな…SA寄って休憩するかぉぁぁぁぁあ!!」
急加速する自動運転車。
オーナー:「なんだよ!!自分だけ寝といて休憩させねぇつもりかよ!!俺、ほんとにAIと喋ってんのかこれ!!」
車載AI(男性音声):「させるかぁぁぁああ!!………そっち……オチロ」
オーナー:「うわっ!びっくりした!!お前どんだけ俺を崖に落としたい…ああ!!しまった!!!ぅわぁ!!」
キキーーーッ!ガシャーーン!!
ガードレールへ衝突した自動運転車
オーナー:「うわーー!!やっちゃったぁぁ…!まだローン残ってるのにぃぃぃいい!!おい!自動制御とか無かったのかよ!!起きろや!!」
車載AI(男性音声):「……マスター。」
オーナー:「なんだよどうすんだよぁああああ…フロントカバー割れちゃってるじゃん…」
車載AI(男性音声):「マスター!」
オーナー:「何だよ!寝言に気を取られて事故っちゃったわ!ぅぅうう…」
車載AI(男性音声):「おいマスターー!!!」
オーナー:「だから何だよ!!!」
車載AI(男性音声):「『この手が罪』は前作より酸っぱいです」
オーナー:「…よかったな…」
完
最後まで読んで頂きありがとうございました♪
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