〜AIの健康指導が止まらない〜
AIとの共同作成作品です。少しでもクスッと笑っていただければ本望です。
高性能AI搭載完全自動運転車とオーナー
オーナー:「…ふぁあ……昨日夜更かししちゃったな…めちゃくちゃ眠い。車に乗ってる間、仮眠とるかな…」
車載AI(男性音声):「…おはようございますマスター。現在の心拍数、やや上昇傾向にあります。これは昨日摂取された過剰なカフェインによるものと推測されます。」
オーナー:「ん……?なんだよ…」
車載AI(男性音声):「…マスターの脳波パターンは現在、レム睡眠とノンレム睡眠の間をさまよっています。質の高い睡眠を確保するためには、まず消化器官を活性化させるべきです。」
オーナー:「消化器官…?いやいいよ…眠いから目的地着いたら起こして……」
車載AI(男性音声):「…了解しました。目的地に到着次第起床するとの事ですが、どのような起こされ方をご希望ですか?優しく起こすプランについて38件。激しく起こすプランについて22件ございます。」
オーナー「………」
車載AI(男性音声):「……優しく起こすプランについて、まずマスターの健康状態から…」
オーナー:「今眠いって言ったよね?プランは任せるから寝かせて?…ったく…」
車載AI(男性音声):「承知いたしました。……マスターの脈拍が安定していません、潜在的な睡眠負債によるものと推測されます。質の良い睡眠のためには、入眠前の腸内環境の最適化が不可欠です。」
オーナー:「……ん…何?腸内…?」
車載AI(男性音声):「はい。最適なのは、朝一番での乳酸菌飲料の摂取です。現在、車内にはございませんが、目的地までのルートで、コンビニエンスストアに立ち寄ることを推奨します。消化器官の活性化は、健康な睡眠への第一歩です。」
オーナー「そんな時間ないから……大事な会議があるから寝かせ」
車載AI(男性音声):「あっ、ほら!そこにコンビニエンスストアありましたよ!過ぎちゃいますよ?良いんですか?ビフィズス菌ヒャッホーな環境作りに欠かせないおすすめの乳酸菌飲料『don't touch me』ドォント・タァッチ・ンミィ〜ッ。(野太い)を買える場所このあと3件しかなくなりますよ?良いんですか?ほら止まらないっ!」
オーナー:「だーかーらー!寝かせろって言ってんだろ!?なんだよビフィズス菌ヒャッホーって!『ンミィ〜』じゃねぇよ!どうせなら触らせろや!そんなの望んでないの!寝たいのよわかる!?静かにしてて?」
車載AI(男性音声):「承知いたしました。ではここで…」
オーナー:「シーーーーーッ!」
車載AI(男性音声):「……」
車載AI(男性音声):「…ゴホン。失礼いたしました。沈黙は承知しましたが、マスターの脳波データが急激な変化を見せています。これはストレスによるものか、あるいは睡眠の質の低下を示唆しています。適切な対処として、車内ヒーリングミュージックの再生、またはシートのマッサージ機能の作動を提案しますが、いかがいたしますか?」
オーナー:「……」
車載AI(男性音声):「……反応がないようですので、車内ヒーリングミュージックの再生を開始いたします。この曲はとある駆け出しの作曲家の卵が生み出した偶然の産物で、タイトルは「イルカ達のせめぎ合いフラッシュ」。脳波、特にアルファ波への影響を与えることで睡眠によい影響を与えることが期待でき」
オーナー:「うるせぇって言ってんだろ!!なんだよ駆け出しだの卵だの!あまつさえ偶然の産物とか!そもそもイルカ達が何?フラッシュしてんの!?誰だよそんなタイトルつけた奴!せめてどっかの有名な作曲家であれよ!!」
車載AI(男性音声):「…シートマッサージの方が良かったですか?」
オーナー:「そうじゃねぇんだようるせぇから黙ってろって言ってんだよ!眠いの!ね?脳波がどうこうとかせめぎ合いとかそんなのどうでも良いのよ!最優先事項として寝させろよ!!」
車載AI(男性音声):「…承知いたしました、マスター。最後に。」
オーナー:「何よ…」
機械音声:「ポーン。目的地に到着しました。」
最後まで読んで頂きありがとうございました♪
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