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ノート
セイは微笑む。彼の髪はカラスの羽のように黒く、目は川のように青。彼は背が高くて、体格がいい。
僕は頭を下げて、足元を見る。「なぜ?なぜあなたはここにいるの?」
「バスケをしてたんだ。それから、ここに忘れた僕のノートを取りに来たんだよ。」 彼は近づいてくる。僕のノートに視線を落とした。僕はあわててノートを閉じる。
「何何?見てよ!」とセイは不思議そうに言う。
「何でもないです!」と言って、顔が赤くなるのを感じる。でもセイはやめない。「ほら、見せてよ。」
彼は僕のノートをひったくる。興味深そうに絵を見つめる。「動物…かな?かわいいよ。」