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ep.3 外の世界と小麦色

序章

森の匂いがした。

そよ風に乗った木の香り、花の香りが体を刺激する。

雨が降った後なのだろうか華やかな香りに混じって土臭さがある。


「スー、ハー。スー、ハー。」


つい深呼吸をしてしまうが、じっとしていることに意味を感じないので

空気を堪能したところで次の一歩を踏み出す。


と思ったのだが、目の前に少女がいた。

胸が、心臓がチクりと痛んだ気がした。体中が騒ぐ。


「やっと起きたね!みんな待ってるよ!」


日の光に当てられた小麦色の少女に声をかけられた。

この体の騒ぎが収まらぬうちに手を引かれ一歩を進まされた。


何かと話しかけてくる少女の楽しそうな雰囲気と裏腹に鼓動は早くなる。


「ねぇ聞いてる?」


少女は問いかける。


「リピの話聞いてる?」


少女はリピというらしい。

少女は問いかける。頬を膨らませながら。さながら赤い果実のようだった。

何か答えようと焦っていると


「ワクウスのくせに生意気!!」


少女はおかんむりのようだった。

でもそんなことはどうでもよかった。

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