表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/10

ep.1 暗い目覚め

序章

暗い。ただひたすらに暗い。


酷く不安を煽るような、或いはあるゆるものを深く吸い込みそうな黒い世界で、

空っぽのそれは生まれた。


目覚めは最悪だった。

理由はわからないが気持ちが悪い。

それでも気怠い頭を上げ、左右に首をふる。

何も見えない。光がない。それだけが確かだ。


「ここはどこだろうか。」


なんとなく声に出した。

低めの声がかすかに反響したような気がする。

ここは洞窟だろうか。


「あー、あー、あー」


続けて声を出して音の行き先を探る。

方向は見当もつかないが確かに反響している様子だけが明確だった。

この場所に留まっても暗いだけなので、壁を伝って歩いてみることにした。


はじまりはなんとなくだった。

でも、今は歩き始めたことを後悔している。


どれだけ歩いたのだろうか。

もう考えることをやめるくらいには歩いてしまった。

歩き続けた方がいい気がするが、もう疲れた。


一度歩みを止めて暗闇に身を任せようと思った。

その時、まぶしさを感じた。

淡いけれど真っ白な光が見えた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ