甘えと思いやりのマリアージュ
今日はエチなしろかえでです(^^;)
最後にお姉さんぶれたのは陽輝が高校受験の時かな……
あの時、私は高1で……カレに勉強を教えてあげられたから。
でも陽輝が高校生になって……お互いの家へ部屋に行き来し無くなってからは……陽輝がキラキラした青春を送っている事を噂で聞くだけだった。
それに比べたら、余りにも“何もない自分”に焦りもあったのだろう。
高1の11月に初めて告られ、付き合い始めた二つ上の先輩から誘われた初詣の帰りに……
「“百華のお守り”が欲しい!それだけだから!!」って懇願されて“休憩”に入り、最後まで押し切られた。
「1回だけ!!」と言う約束だったから……
「受験でナーバスになっているカレを元気づける為に!!」
と我慢したのに!!
カレは他のところが元気になり続けて受験に失敗!
二浪した挙句、私が合格した大学より無名な大学へ補欠合格した。
そんな訳で付き合っている間は恨み言やそれに絡んだDVめいたエチが絶えなくて……
5年付き合わされてやっとの思いで切れて……
もう男はコリゴリと思ったのに……
よりによって上司と道ならぬ関係になってしまって……
その後始末的に上司の“腰巾着”とお見合いをセッティングされて、すんでのところで目が覚めた。
付き合ったオトコはたった?二人だったけど、そのどちらも年上で……付き合い始めた動機は「年上のカレを頼り甘えたかった」からだと思う。
それはきっと、年下の男の子に心奪われていた反動だったのだ!
アラサーと言われる歳になり、転職した会社も住み心地が良い訳では無く…会社帰りに駅前の立ち飲み屋で常連さんと酌み交わす1杯の地酒だけが癒しと言う爛れた私は……こんなバカみたいなタイミングで自分のイタイ性癖に気付いてしまった。
そしたらしこたま酔ってしまって……
どうやら陽輝の住んでいるマンションのインターフォンを鳴らし続け、果てしない愚痴をカレに浴びせ続けていたらしい。
酔っているとは言え、フリーになった女の目から見た陽輝はとても魅力的だった。
でも私には自分の方が年上と言う意地があった。
それは本当にバカみたいで
思い返すと自己嫌悪と恥ずかしさで10メートル程、穴を掘って埋まってしまいたくなるけど……
その意地が私にカレを襲わせた。
「これでも私!! アンタに勉強教えてあげたんだからね! 北高へ受かったのは私のお陰よ!感謝しなさい!」
そう言いながらカレのベッドの上でカレに馬乗りになると
「百華姉から教えてもらったのはそれだけじゃ無いよ! 胸を引き裂かれ体がバラバラになるほどの失恋の痛みを教わったんだ!! だから今度こそ!! オレの事を抱きしめて!!」
って陽輝は私の首へ両手を回して引き寄せた。
それはきっとカレの思いやりから出た言葉で……こんなにも惨めな私を捨て置けなくて言ってくれているだけなのだろう。
だから私は明日の朝、粗大ゴミで捨てられたって構わない!
今、この時だけであろう……
カレの醸す“甘えと思いやりのマリアージュ”にこの身を預けていたいんだ。
本当はもっと可愛らしいのを書きたかったのですが……
でも私は黒姉とは違いますから!!
この二人はきっとラブラブになるんですよ!!( *´艸`)
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