1/7
プロローグ
その少女は宝石を生み出す少女だ。
願えば願っただけ、手に入れることができる。
しかしのその代わり、寿命を削ることになる。
だから少女は、宝石を生み出すことに慎重。
けれど、慎重であっても、決してやめることはしなかった。
どんなに寿命が削れていくとしても、その少女は宝石を生み続ける。
そんな少女を心配する少年がいた。
少年はいつも少女の事をきにかけるが、少女はついに最後まで命を削り続けてしまった。
少女はなぜ、そうまでして自分を犠牲にしてしまったのだろうか……。