†プロローグ†
「ちょ! 落ちる落ちる!」
長い金髪が紙の山に埋もれた。暫く周りにいた3人は黙っていたが、そのうちマフィンをくわえていた少年が歩み寄る。
「蓮ー?大丈夫ー?」
返事がなかったので書類をどかしにかかる。掘り進めると目を回した金髪の少年が発掘された。マフィンをくわえた少年──桜が発掘された蓮を引っ張り出す。引っ張り出された蓮はすぐに目を覚ました。
「いつつ…桜ありがと」
礼を言われた桜は苦笑しながら蓮に尋ねた。
「何をどうしたら書類に溺れんのさ?」
その問いに蓮が答えるより先に桜の向かいの席の少女が答えた。
「書類を溜めすぎた生徒会長の悪い例ですよ」
「酷くね?由乃」
由乃と呼ばれてた少女は左手で電卓を叩きながら、右手で書類にサインしながら顔もあげなかった。蓮は顔をしかめて言い返すが由乃は返事しなかった。すると由乃の隣に座っていた少年、樹が笑った。
「毎度毎度思うけどいくらなんでもそうはならないんじゃない?」
樹の言葉に蓮はまたも顔をしかめる。だがすぐに崩れた書類の山に向かった。
「よし、これをなんとかするから桜、手伝って」
えーと不満をもらすわりには楽しそうに笑う桜。
これから始まるのは普通だけど普通じゃない鏡水学園生徒会の日常。