第5話 幕間1
では、ここで全知全能たる我が、解説しよう。
奴は、言葉にしなかったが、様々なからくりがある。それらの一部についてだ。
まず、この街の人口は、約10万人。冒険者は、約500人。
これだけの人間が、いればトラブルなど、掃いて捨てる程あろう事、疑いない。
で、現状この街の冒険者は、ほぼ全て奴の傘下に入っている。
故に、冒険者ギルドも、奴を通じないと冒険者に依頼できない。
何故なら、奴自身が、冒険者へ勝手に依頼を受けない様、釘を刺しているからだ。
こうする事で、かつての中抜きによる貧困から脱却できると信じている。冒険者共がな。
これが、奴の言っていた『冒険者の一大勢力』であり、奴が構築した『組織』だ。
奴は、10人程の中間管理職を置き、冒険者を管理し、依頼に最適な者を派遣している。
故に、冒険者は、初顔合わせの場合も多い。結果として奴に依存する事になる。
で、派遣された冒険者は、依頼をこなす事で、『経験値』を分配獲得できる。
ここで、『組織』の長たる奴が、登場する。実は、奴も『経験値』を獲得できるのだ。
それは奴が、全ての冒険者を己の部下としているが故だ。今回の解説は、以上である。
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次回予告
第6話 初めての追放 その2
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