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第4話 初めての講義 ケヴィンのサクセスストーリー

「そうだ。アニキの話しをして欲しいな。アニキの成功の秘訣を、聞きたいな。」

「あぁ……その話しか。まあ、適当に聞き流してくれよ。ニック。」

「わぁい、待ってました。」

「そもそも、俺が、『一般人』を卒業できたのは、三歳の時だったな。ニック。」

「え! そんなに早いのかよ! すげぇな、アニキ!」

「お前が、ショボ過ぎんだよ。で、そん時は、『兵士』だったが、訓練して5歳で『戦士』になった。それで、色んな武器の扱いを身に付けた。狼や狐を自作の弓で撃ったな。」

「うわぁ……そんな事まで、やってたのかよ……すげぇな、アニキ。」

「俺が重視したのは、『移動力』だ。これを、2倍、3倍と伸ばしていった。そうして、遠くの敵を、日帰りで屠った。で、13歳で、『剣士』になった事で、村を出る決意をした。」

「えぇーーっ! そんな事まで、やってたのかよ! やっぱ、すげぇな。アニキ。」

「が、それでも、最初はその日暮らしが、関の山だった。何故だか分かるか。ニック。」

「……えっ……そ、そんな事……あるなんて、信じられないよ。アニキ。」

「理由は、2つある。1つ目は、ぽっと出の新人には、しょぼい仕事しか回ってこなかった。」

「そうだったんだ……アニキでも苦戦してたんだ。」

「で、2つ目は、『冒険者ギルド』の『中抜き』だ。」

「え? 『中抜き』って、『冒険者ギルド』が、依頼料をちょろまかしてたのかよ! アニキ。」

「そうだ。そこで、色々考えたんだが、『冒険者』が、一致団結して『要求』するしかない。で、俺は奔走して、この街にいる『冒険者』の約9割を説得し、一斉に仕事を休ませた。」

「え! それじゃあ、残り1割で、仕事を全部こなすのか。無理なんじゃない。」

「そうだ。そこで、依頼しても『冒険者』が、来ないので、依頼人からクレームが殺到した。更に、一部の大商人に頼んで、ギルドとの仲立ちをしてもらった。」

「すげぇな。そんな人物が、よく会ってくれたよな。アニキ。」

「夜、自宅を約9割の『冒険者』で、包囲してから『魔術師』に、『魔法』でメッセージを送らせた。会って話をするまでは何とかなったが、説得は難しかった。」

「おひおひ……そりゃ、武装した連中で、包囲すりゃ、『圧』もかかるだろう。」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

「おひおひ……その交渉ってのは、『スト』を盾に脅迫でもしたんじゃねぇーのか。」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

「でも、やり遂げたんだろう。すげぇぜ。アニキ。」

「今も、『中抜き』自体は、継続中だ。が、『累進制度』の導入で、大分ましになった。」

「え? 『累進制度』? それって何?」

「ぶっちゃけると、高額の依頼料の仕事は、沢山『中抜き』する。低額の依頼料の仕事は、少し『中抜き』する。安すぎる場合は、『中抜き』しない事も含めてだ。分かるな。ニック。」

「おお! そうすると、新人でしょぼい仕事でも、全額手元に残るのか。アニキ。」

「そうだ。だからあの時、俺に味方してくれた『冒険者』は、新人~若手で、『中抜き』のせいで、生活がきつい奴らばっかりだった。そして、この集団は、今も上手く機能している。」

「ん? どうゆう事なの。アニキ。」

「9割の『冒険者』を『組織』として再編した。職業毎にチーム化して、それぞれに中間管理職を置いて、指揮系統を確立した。この時、俺が、リーダーに立候補したら全員賛成したよ。」

「うおぉぉぉぉぉぉっ! やっぱ、すげぇぜ。アニキ。」

「それに、冒険者のパーティーってのは、結構偏りがあるんだ。前衛ばっかりだったり、後衛に偏ってるパーティーもいる。それらを、上手く散らす様に再編成もしたぞ。」

「ほへぇーーそんな事まで考えてたって言うのかよ……流石、アニキだ。」

「こうやって、徒党を組んで行動していると、俺達の発言を無下にできなくなる。この屋敷だって、金に困った商人の商館を安く買ったものだ。今の俺達は、冒険者の一大勢力だ。」

「ホント、驚く事ばっかりだ。アニキの話しはすげぇな。」


 * * * 



次回予告

第5話 幕間1

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