第3話 初めての講義 『冒険者』になる方法
「次に、『冒険者』になる方法だ。これを、踏まえておかなきゃだ。まずは、『情報表示』を使うぞ。ニック、お前の『能力』を、視るから『魔法』を受け入れろ。」
「え! アニキ、『魔法』使えるのかよ! すげぇな……。」
「これも、『冒険者』の『嗜み』さ。気持ちを落ち着けて、『魔法』を受け入れろ。ニック。」
「う……うん……。」
『魔法』の『詠唱』が、滑り出る。落ち着いて『魔法』を、受け入れるニック。
「……よし、分かったぞ。これで、お前に、事実と、現実と、真実を教えるぞ。ニック。」
「う……うん……。お願いするよ。アニキ。」
そこで、分かった事実を、紙に記入するケヴィン。
「まず職業だ。お前は、『一般人』。つまり、誰でもなれる。逆に言えば、何の取り柄も無い。」
「そっ……そ、そんな! でも、アニキだって努力したんだろ! だったら……。」
またも、右手の掌を掲げて『落ち着け』との意思を示すケヴィン。件のメモを見せる。
「で、『能力値』を見てみろ。軒並み平均以下だ。つまり、『能力値』制限のある職業には、なれない。できると言えば、『兵士』くらいのもんだ。これじゃ、役立たずだな。ニック。」
「そっ……そ、それでも、死ぬ気で努力すれば、伸びるんじゃないか!」
「いいか、『冒険者』が、『死ぬ』なんて言葉を、簡単に口にするんじゃあない。それに、お前は、さっきからしきりに『努力』と言う言葉を、使うが中身が伴って無いぞ。ニック。」
「うぅっ……でも、努力の仕方を、知らなあいんだよ! アニキ、教えてくれ!」
「無理だ。そんな物は無い。『ミミズが空を飛べるはずが無い』だろう。それくらい、お前が、『冒険者』になるのは、無理があるんだよ。五体満足な内に、田舎へ帰る事だな。ニック。」
「そぉ……そ……そんなぁ……何とかならないのかよぉ……アニキぃ……!」
両腕を切り落とされ、床に落着した音が、聞こえたニックだった。
「うわぁぁぁぁーーっ! 僕の腕がぁぁっ! アニキっ! アニキっ!」
「おいおい、腕を切り落とされたくらいで、ピーピー喚くな。破ァッ!」
「え? あれ……元に戻ってる? どうして?」
「そりゃさっきのは、『幻』だったからだ。最初から斬ってなかった。『魔法』さ。ニック。」
「なぁ……アニキぃ……『魔法』とか、教えてよぉ……。僕だってやればできるんだ。」
「ほぉぉ……なら、1つ『賭けて』みるか。その代わり1ヶ月以内に『兵士』になれ。ニック。」
「え? 『賭け』? なんなの? アニキ。」
「『固有スキル』だ。『一般人』じゃあ、『覚醒』できないが、他の職業になる事で、『覚醒』するスキルだ。特徴は、一人として同じ物が無い事だ。だから、今その内容は、分からん。」
「成程! その内容次第で、『冒険者』になれるんだね。僕、頑張るよ! アニキ。」
* * *
次回予告
第4話 初めての講義 ケヴィンのサクセスストーリー
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