第28話 幕間5
では、ここで全知全能たる我が、解説しよう。
場所は、ケヴィンのオフィスだ。そこで、一読した手紙を、暖炉で焼却処分したのは、奴だ。
「ディジー、ルプレ、お呼びに応じ、参上致しました。」
「入れ。」
「失礼致します。ケヴィン様。」
オフィスに入室する2人。既に、席についていた奴だった。
「早速だが、本題に入ろう。ラージャーの一件、耳にしているな。」
「はい。ケヴィン様。確か、実家の都合で呼び戻されたそうですね。戦闘能力、『固有スキル』共に優秀で、レキシントン・パーティーとしては、痛手としか言いようがございません。」
「そのラージャーが、隣町の冒険者ギルドで、仕事をしていた。昨日報酬を受け取ったそうだ。」
「……妙、と言う事でございましょうか。ケヴィン様。」
「『気になる。』俺のパーティー内で、最も優秀な『双子』のお前達に命じる。調べて来い。」
「はっ。承知致しました。ケヴィン様。」
この後、詳細な指示を受けると、ケヴィンのオフィスを、後にする双子だった。
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次回予告
第29話 初めての師弟関係
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