第25話 初めてのエルフ
・プ・シェイ:99歳:エルフ♀L10、魔術師
身長161センチ、体重62キログラム
B108(J)W44H110
かつては、ケヴィンのパーティーの一員だった。が、実家の要請で退職。
その後、交渉で冒険者との二重生活を許可された。
そこで、舞い戻った所、ニックに引き抜かれる。
「で、よう。今日は、昼メシ何にする。ニック。」
「そうですねぇ……あの麺料理屋なんて、どうでしょう。ラージャー。」
「あぁ、あの店多量に注文すると、割安にしてくれるんだよなぁ。なら、麺にしよう、ニック。」
こうして、安さとボリュームで、地元の名店にのし上がった麺料理屋に向かう2人。
そこで、待ち受ける者とは……
「行列ですね。でも、3人ですし、大した事ありませんね。ラージャー。」
「おっ、知った顔がいるな。よっ、プ・シェイ。お久。実家の用件は、済んだのか。」
列の最後尾に並ぶ2人。と同時に、すぐ前の人物に話しかけるラージャー。
「あら、ラージャーはん。お久しゅう。ええ、折り合いもついたどすえ。故郷と往復さえすれば、こうして街に出てもええ事になったのどすえ。で、そちらの可愛い子は、どなたはんや。」
「こいつは、アタイの相棒。ニックさ。」
「ニックです。初めまして。よろしくお願いしますプ・シェイさん。」
「あら、ご丁寧にどうも。今、ご紹介にあずかりはりましたプ・シェイどすえ。見ての通りのエルフどすえ。で、魔術師のはしくれを、させて頂いとりますのん。よろしゅう。」
「トップバストは、ラージャーよりやや小ぶり。だが、腰が細いので、トップアンダーの差が、大きい。エルフのバストって、球型で、こんなに大きいのか。奥が深いな。」
等と言う無駄口を叩かないニックだった。
「ははっ、初対面の女のパイオツばっか、ジロジロ見やがって、色気づくなよ。ニック。」
「いっ! 痛いよ! 頭を鷲掴みに、するのやめて下さい! ラージャー。」
「ええんよ、ニックはん。あちきかて、男性の視線くらい、慣れっこや。それに、二人共随分仲良さげやけど、ケヴィンはんの所に、おったんやないんか。ラージャーはん。」
「うーん、それを話すと、結構、長くなるんだよ。プ・シェイ。」
「では、続きはお店の中でしましょう。ラージャー、プ・シェイさん。」
* * *
こうして、店員に案内され、注文し、料理を完食して、ようやく説明を終えたラージャー。
「成程ねぇ……ほな、『情報表示』は、1回だけやろ。ニックはん。」
こう切り出したのは、食後のお茶で、喉を潤したプ・シェイ。
「ええ。その通りです。アニキ……ケヴィンアニキにかけて貰いました。プ・シェイさん。」
「なら、あちきが、かけてあげまひょ。ええ話しやおまへんか。ニックはん。」
「それは、願ったりです。が、魔術師を雇うとなると、先立つものが……プ・シェイさん。」
「ええ、ええ。あちきが、したくてする事や。無料でええどすえ。ニックはん。」
「あおうですか。ありがとうございます。宜しくお願いします。プ・シェイさん。」
* * *
次回予告
第26話 初めての成長確認
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