第14話 初めてのヘッドハンティング
馬を駆り、大急ぎで、街へと帰還し、『レキシントン冒険者隊本部』の門をくぐると、ケヴィンのオフィスに赴いたラージャー。
「マスター、戻ったよ。悪りぃ、当てが、外れちった。」
「……珍しいな。3日もやったのに、1日で諦めるのか。ラージャー。」
「それが、よぉ……隊を抜けなきゃ、ならなくなったんだよ。マスター。」
「……そう言う事なら、理由を話せ。ラージャー。」
「ま、故郷からの呼び出しさね。ウチの村長から、じきじきにな。マスター。」
「……そう言う『しがらみ』は、無いんじゃなかったのか。ラージャー。」
「完全に『無くす事』なんて、できねぇよ。マスターだって、そうだろ。」
「ま、いいさ。そこまで『束縛』する程の組織じゃないしな。ラージャー。」
「あんがとさん。愛してるぜ。マスター。」
そう言うや否や、瞬時にメイド服を脱ぎ去るラージャー。
そこには、ビキニアーマーを纏った筋骨隆々、砲弾の如き双丘を持つ女蛮族がいた。
「じゃ、荷物はまとめたから、部屋と鍵は返すよ。バイバイ、ケヴィン。」
* * *
次回予告
第15話 幕間3
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