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ゆりたちの交換日記  作者: 日々一陽
第1章 みずいろの贈り物
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第7話

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


「どうだった? 姫さま可愛かった?」


 教室に戻るなり結希さんが目を輝かせて迫る。


「結局、訊いてない」

「あの決意はどこ行った?」

「ゴミ箱」

「やっぱりクララ会は恐れ多かったでしょ?」

「うん、それもあるけど……」

「それもあるけど?」

「本人に訊くべきことじゃないかなって」

「まあ、そりゃそうだ」


 あっさり納得した結希さん、机の中からいちごキャンディーをふたつ取り出すと、ひとつを千鶴の手の載せた。


「だけど返事はお早めにね。基本、翌朝には返事するのが決まりだから」

「どうして?」

「だって、ダメだったら他のノワールに申し込めるでしょ。安易に返事を引っ張っておいて、結局断ったりしたら可哀想」

「ああ、なるほど」


 判断を延ばしている間はキープ状態になってるわけだ。それはずるい。千鶴はキャンディーのお礼を言うと、ぽんと口に放り込んだ。そうして甘酸っぱい味を舌で転がしながら、さっきの出来事をもう一度頭の中で反芻した。



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