初戦闘
いつまでも絶望していてもいけない為、初心者向けだと思われる東の草原に行ってみることにした
「とりあえず、装備とアイテムを確認しとくか」
ステータス
名前:【ハグ】
種族:【はぐれ魔族】
職種:【グルメ】
LEVEL 1
HP 100/100
MP 150/150
STR 4
VIT 4
INT 4
MND 3
AGI 7
DEX 8
装備
武器 不可
防具 不可
装飾 ーー
アイテム
兎の足×3
:ラビットの足肉、筋っぽい
得能
種族得能: 【一匹魔族】
:パーティに自分以外のプレイヤーがいないと全能力上昇(中)
いる場合、全能力下降(大)
職種得能: 【捕食者】LV1
:魔物を食し、能力を借りることができる
個性得能: 【第三の目】LV1
:見えざるものを見ることができる
【他力本願】LV1
:力を借りるのが上手くなる
「これだけ?」
武器も防具も不可ってどういうことですか?
どうやって戦えと?
しょうがない、とにかくやってみるしかないか
すこし歩いていると、遠くに兎がいるのが見えた
攻撃はしてこないらしいので、目の前まで近づいていった
「伸さんや、うさぎがいるって言ってましたけど
これは熊じゃないか?」
サイズがうさぎじゃないのだ、縦1m横1.5mほどの白い塊、だれがこれをうさぎだと思うのだろう、そしてどうやってこの生物に勝つのだろう
まあ、今のおれが出来るのは殴るだけだからな
「どんっ」
「きゅん」
殴りかたなぞ知らんが、雰囲気で攻撃してみたら意外と効いているようだ
だが所詮は、武器もなにもない攻撃、体力は全然削れていないらしくすぐさまこっちに向かって突進してきた
幸い、体が大きいせいかそこまで素早くなく、なんとか避けることが出来た
それからヒットアンドアウェイを続けること30分
「とりゃ」
「きゅーん」
うさぎが倒れ光の粒となった
>ファットラビットを倒した
>太兎の足を手に入れた
:ファットラビットの足
「はぁはぁ、疲れた
初心者向けのエリアのはずなのに、こんなにかかるのはやっぱり不遇だからなのか?」
自分の不遇さを呪いながら歩いていると、もう一匹うさぎを見つけた今度はふつうサイズだ
いまさっきの戦闘が例外だったらしくそう思うと自分の運の悪さに腹が立ってきた、今度はスキルを使ってみようと思い、アイテムから兎の足を取り出しかぶりついた
すると、足が兎の足のようになったので、その状態で思いきり踏み切り、うさぎを蹴り飛ばした
うさぎは10mほど、ふっ飛び消えた