ボス戦
扉を開くと、4mほどの高さの鶏がこっちを見て鳴き声を上げた
「くぇー」
幸い、戦うフィールドはかなり広いのでどうにか闘えそうだ
「なんだ、こいつは?」
鑑定を使いながら、少し近づく
>バジリスク
:蛇の頭状の尾と小さな翼をもつ巨大な鶏、石化魔法を使う
「バジリスクか、ボスっぽいな」
とりあえず攻撃しようと構えると、左側に影が見えた
「おっと」
とっさに後ろに飛びのくと、目の前を蛇の頭が通り過ぎた
「なかなか早いな、どうしたもんか」
ギリギリ避けれる速さだったのでとりあえず俺が気を引いて、そのうちにぴょんたに足元から攻撃してもらった
数撃ダメージを与えると、標的を俺からぴょんたに変えて攻撃してきた、
「ならこれだ」
蛇のしっぽをくい、しっぽを思いっきり鶏の頭に叩きつけた
「ぐぇ」
バジリスクがこっちを睨んで、翼を震わせている
「くぇーー」
バジリスクがこっちに向かって大きな声を上げた
「っん!?」
危険を感じまだ残っていたしっぽを使い飛びのくと、さっきまで体があった場所に灰色の光をまとった衝撃波が通過した
「あっぶねぇ」
消えかけのしっぽを見てみると、先のほうが石化している
「もろに食らったら、一発で死ぬな」
そこからは、ヒット&アウェイを繰り返しながら体力を削っていき戦闘開始から30分がたったころ
「ぐぇーーー」
バジリスクが卵を4つ産み、卵の中から1mほどの様々な種類の鳥が生まれた
>バジリスクソルジャー
:バジリスクの眷属、様々な姿をもつ
卵を産んだ後、バジリスクは奥で力を溜めるようにじっとしている
そのすきに攻撃できればよかったのだが、バジリスクソルジャーが邪魔をしてきた
「フクロウにカラスにクジャク・・それとダチョウか」
4匹の鳥に四方を囲まれリーチのある蛇のしっぽで戦っていたが、あと一歩というところで、ついに蛇のしっぽを全部使い切ってしまった
「とっておきを使うか」
太兎の足を取り出し、かぶりついた
通常の兎の足の3倍くらい筋肉をもった足になった
その足で踏み切ると期待通りの脚力を発揮してカラスを地に落とした
力が切れるまでの5秒の間に4匹すべてを倒し切り、バジリスクに目を向けた
バジリスクが上を向いて大きく翼を震わせている
「せめて、一撃」
レベルアップの表示が出ているがとりあえず表示を消し、兎の足で蹴ろうと踏み切った瞬間、バジリスクは声を上げ大きな体が光に包まれた
攻撃はあたったが蹴った感触が岩のようだったので光の晴れたバジリスクを見てみると、バジリスクの体表が石化していた
「っく、そんなんありかよ」
その状態で先ほどより早いスピードで襲ってきた
仕方なく、ウサギの足を使い逃げ回る、攻撃してみたがビクともしていない
今ある手段では攻撃が通らないか、ラピッドラビットを使っても倒しきれずにクールタイム中にやられるだろうと考えていると、さっき表示が出ていたのを思い出した
「たのむ」
逆境を覆せる内容なの期待してみると予想以上の内容だった
【捕食者】LV2→LV3
特技
【オーバドーズ】を覚えた
:素材を過剰に摂取することで、一時的に限界を超えて活動できる
「限界を超えてか、長時間ということだとありがたいが」
俺は、兎角粉を5個飲みウサギの足を5個平らげた
>ラピッドラビットODD
:ホーンラビットの力を限界以上に引き出した姿、あらゆる体毛を瞬時に角状に硬化することが出来る
を習得した
一瞬だけ説明を読み、すぐに臨戦態勢に入った
「つまりこういうことだよな」
拳に意識を向けると立派な角が生えてきた、そのままバジリスクに向けて踏み込むと、通常のラピッドラビットの5倍ほどのスピードが出て、バジリスクの足元を貫いた
「やばい」
スピードがありすぎて壁にぶつかりそうになったので、足の裏に角を生やし地面に打ち込んだ
壁ギリギリで止まりバジリスクのほうを向きなおすと、足の一部が欠損した状態で周りを見ていた
「どうやら、おれを追えてないようだな」
バジリスクが混乱しているうちに、四方八方から連撃を加えた
「これで終わりだ」
この状態になってから1分過ぎたころ、満身創痍の状態になったバジリスクに向けて最後の一撃を放つ
「ラピッドストライク!!」
ひときわ大きい角を生やしバジリスクの心臓部を貫いた
>バジリスクを倒した
>蛇鶏の翼を手に入れた
>エクストラボス初回討伐報酬、【チートトローチ】を手に入れた
>バジリスク初回討伐報酬、【蛇鶏の宝玉】を手に入れた
>エクストラダンジョン初攻略報酬、称号【先駆者】を手に入れた
ワールドアナウンス
>【ハグ】さんによりエクストラダンジョンが初攻略されましたので、これから7日後にイベントを開催します
「終わったー、いろいろ手に入れたみたいだが、まずは確認しなくちゃな」
名前を公表されたことに文句を言おうと、システムコンソールから問い合わせを行うと
「すでに同意をもらっています」
無機質な声で音声が流れると同時に、動画が流れた
「プレイ中にプレイヤー名を公表することがありますがよろしいですか?」
「うにゅ」
「承知しました」
どうやら、キャラメイク時に無意識に答えていたらしい
「ならしょうがないか」
その後、手に入れたものを確認していった
蛇鶏の翼
:バジリスクの翼、石化魔法の力が宿っている
チートトローチ
:システムを一つだけ改変することが出来る
蛇鶏の宝玉
:バジリスクの魂がこもった宝玉
先駆者
:道を切り開くものの証、スキルポイント+20
とんでもないものを手に入れたなと思いつつ、外に出ようと周りを見渡すと入ってきた扉の対角に鳥の巣があるのを見つけた、巣を覗くと、通常の鶏の卵サイズの金色に輝く卵を見つけた
>天照の勾玉を使いますか?
よくわからなかったが、悪いことにはならないと思い使用することにした
勾玉を掲げると、日の光がどこからともなく差し込んできて卵を温めた
「ぴぇー」
1分ほどで卵から、空色の体を持つハチドリが孵った
ハチドリは生まれてすぐ勾玉に近づくと、勾玉を飲み込んでしまった
するとハチドリの頭部から太陽のように金色のラインが広がっていった
>【スカイハミングバード】は【サンシャインハミングバード】にランクアップした
>【サンシャインハミングバード】をテイムしますか?
勾玉をなくして終わりじゃ報われないのでテイムすることにした
>対応する得能を自動習得します
【テイム(神獣種)】(30)を習得しました
「??」
不自然に思いながらも、新しい仲間に名前を付けた
名前【ビーコ】
種族【サンシャインハミングバード】
:太陽神の加護を身に宿したハチドリ、焔属性と晄属性に長けている
LEVEL 1
HP 無限
MP 800/800
STR 0/0
VIT --
INT 20
MND 15
AGI 18
DEX 15
得能
【太陽神の加護】
:太陽神の加護により、太陽と化すことが出来る
【焔属性魔法】
:火属性より純度の高い炎をあやつる
【晄属性魔法】
:太陽の光を操る魔法
特技
【太陽神の加護】
【不死鳥化】
:MPを続く限り復活することが出来る、攻撃を食らうとMPが減少する
【焔属性魔法】
【焔刃】
:灼熱の刃を放つ
【晄属性魔法】
【シャインレーザー】
:太陽の光を収束し放つ
新しい仲間を迎えて、今度こそダンジョンを後にした
ちなみに、スキルポイントは残していた分も含めてすべてなくなっていた




