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まさかの初仕事は・・・


「えっ!?俺に依頼の手伝いをして欲しいですか?」


俺は目の前の騎士、フルプレート(性別不明)にそう言われていたのだった


先程の事件があったそのあと…ニカさんと対面にいるフルプレートの騎士さんに、なんとか魔法の力だと言い訳をして先程の追及を乗り切った


なぜかと言うかなんと言うか、この世界は『ガンソードオンライン』と変わらず、武器が基本近距離の物だったためなのか、(何やら運営からの悪意を感じるが)銃自体が存在しない世界になっていたのだ

そのため、先程の狙撃はギルド内で結構な騒ぎになったのだ



そりゃそんな世界で突然遠距離の武器からの狙撃を行えば、騒ぎになってしまう

会話の中でそれに気がついた俺は、なんとかそれを魔法の力として誤魔化したという訳だ…



それで話を戻すが…その追及のあと、俺はフルプレートの騎士、名前をマルスというらしいが、そのマルスさんから依頼の手伝いを依頼されたのだ


言うには、先程の狙撃の腕を見込んで何かを手伝って貰いたいみたいなのだ

だか、詳しい内容は秘密なようで…


「その了承して貰えないと全ては話すことは出来ないんだが…

報酬もちゃんと払うから…どうか了承して貰えないだろうか?」



顔はプレートによって見えないが、きっとその顔はとても不安そうな顔であっただろう

俺はそんなマルスさんを放っておけなくて…


「は、はい!俺に出来ることであれば、なんでも手伝います!

だから安心した下さいマルスさん!」



俺はマルスさんの不安を払拭すべく、なるべく明るくそう言い、そのプレートに包まれた手を握りしめる


ギュッと握った手のひらには、金属に包まれた硬い感触が広がる(まあ、鎧なので当たり前なのだが…)



すると、マルスさんは「そ、そうか!」っと若干ぎこちない様子で頷きながらも、正式な依頼としてニカさんに俺への依頼申請をしてくれる


そして、それを受け取り、依頼内容を確認したニカさんは俺の方を見て


「まっ、色々あったけど良かったじゃないかい!

ソーマは初の依頼だし、マルスぐらいの強いやつと一緒にいた方が安全だよ

ちゃんと、マルスの命令に従って頑張んな!」



そう言うと、頑張れ!と、こちらに笑顔でサムズアップをしてくれた


やっぱりニカさんはいい人だ…


俺はそんな何気ない行動にも、ニカさんの温かみを感じて、こちらに来てから初めてともいえる本当の笑顔を浮かべ、それに応えたのだった…





その後、マルスさんの仲間が街の外で待っているらしく、そこに着くまでに今回の依頼内容を伝えると言ってきた


まさかの、他の人もいるのかと俺は少しビクビクしてしまったが、ニカさんが期待していることを思い出し、逃げることなく、黙ってマルスさんの話に耳を傾ける事にした


「それで、今回君に依頼したいことなんだが…」



マルスさんは話し始めるとすぐにそこで、なぜか言葉を止めてしまう

そしてその後、若干躊躇うような仕草をして、「その…」「えっと…」などと、意味のない呟きを繰り返すばかりだ


なっ、なんだ!?なんでそこで口籠もる!

そんなに言いづらいような仕事内容なのか!?

言うならちゃっちゃと伝えてくれ!


俺はその様子を見て、どんな内容の依頼なのか内心ドキドキしながら、マルスさんの言葉の続きを待っていると…


少し経ったのち、「よし!」と意を決した様子でマルスさんがこちらを向く

そして俺はそれを見て、マルスさんから何を言われても驚くまいと決意した


たとえ、無理難題なことであっても、俺の出来る限りの力を尽くして頑張ろう

失敗しても、ちゃんと依頼に貢献したとニカさんに胸を張って言えるぐらいにはやろうと思って、マルスさんの言葉の続きに意識を傾ける



そしてやっとのことでマルスさんから出た言葉の続きはというと…


「姫さまのお出掛けについて来てくれないか!」



と、俺の当初の予想を完全に裏切った依頼内容を思い切った様子で伝えてきたのだった



もちろんそんな内容を聞いた俺はと言うと…


「……?はっ?も、もう一度言って貰っていいですか?」



と、驚きのあまり聞き間違いではないのかと聞き返してしまう


するとマルスさんは改めて、そしてきっと生真面目であろうと思われる顔で(まあ、顔は見えてないんだけど)再び


「君には、姫さまのお出掛けについて来てもらいたいんだ!」



と言って、俺の聞き間違いでないことを改めて証明してくれるのだった

俺は一瞬なんでそんな事を?っと疑問に思ったが、何か俺でないといけない理由があるのだと思い


「は、はい!まだよくわからないですが…

そのお手伝いをさせてもらいます!」



と、そう良い返事をマルスさんに返すことにした

するとマルスさんは「おお!そうか!」と嬉しそうな声をあげて、もっと詳しい内容、その依頼を俺に話してくれたのだった…





「じゃあ、俺は盗賊とか危ない冒険者が姫さまに近づいて来ないかを見張る、要は監視の役割をこなせば良いって訳ですね?」



今回の依頼内容を聞いた俺が、確認のために、前方を歩く巨大な鎧マルスさんにそう尋ねると


「うむ、そうなんだ…今回のお出掛け…

どうしても姫さまは遊びに行きたいらしくてな

城の騎士団にも内緒で来てしまっているみたいなんだ…

だから、いつもの『目』の役目もいないという事で、性格も技量も問題のないであろう君に頼んだという訳なんだ」



と、今回俺に依頼した理由までを教えてくれる

きっと、何か事情があるのだと思ったら…そういうことか!要は姫さまのお忍びのお出掛けの警護というか、監視のヘルプに呼ばれたという事だ


自分なんかでいいのか?とも思えるが、直接姫さまを警護する訳じゃないから、別に男の、それも初心者の俺でも良いという事なのだろう



そうして俺は自分を納得させ、遊びの予定などを尋ねながら、マルスさんの仲間が待つ場所、そして姫さまがいるのであろう場所にマルスさんとともに向かうのだった…



このあと、面倒なことに巻き込まれる事をこの時はまだ知らずに…

とりあえずの初依頼です

次で、お転婆姫さまの登場とソウマの活躍


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