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骨折り損の

作者: 雪つむじ

くたびれ儲け。

そんな言葉をよく聞く日々。


どうして、骨を折ることを嫌うのか。

くたびれることを嫌うのか。

くたびれを履いて毎日。

どこへとも続くともわからない。

毎日を綴っていく。


骨を折るとどうなるのか。

痛み。

認識としては、それだけ。

視覚として。

曲がり、腫れ、あるいは変形。

それが、後から。

不便、不自由。

治るまで、あるいは、一生。

大体、付いて回る。


それを、過ちとは言わない。

その過程の中に、不便さしか認めないならば。


痛みの中に、初めて自分の中の硬いものを知り。

不便、不自由の中に、今までの恵まれたものを知り。


それも、通り一辺倒な意見。


自分の腕が、あるいは、足が。

ただ動かさないというだけで。

やせ細り、垢がたまり。

ただ、繋がっている部品になる。

情報として知っていて。

それが現実に自分に繋がっている、不思議。

あるいは、不快感。

思い通りにならないという怒りより。

そんな部品があるという、新たな発見。


その部品が、次第に変わっていくという喜び。


外見上、治った今だからこそ、そう言える。

治ることがなければ、あるいはそうは言えたものではなく。


むしろ、ふざけているといわれればそれまでで。


損といわず、くたびれも儲けたものだ。

前向きに考えてみた、今日。

こんなことを言ってみて。

トータルとしてはプラスだと。

ただ、今日はやる事があるのを横目に見ながら。

天気のせいにして一日ひきこもり。

トータルとして、きっとマイナス。

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