... 3056 - VR - VirtualReality ...
小説を書くのは物凄い初心者なので、改善点などありましたら
バンバン言ってください。参考になると思います。
3053年-即ち現在、VRと言うものは生活に広く定着していると言える。
今ではVR世界というものは人々の生活になくてはならぬものとなり、その存在は世界中に広まった。
VR-VirtualRealityは誇らしくも日本から発明されたものでもある。
その機能といえばゲームから買い物まで多岐にわたり、その利便性を知らしめてきた。
――例えば買い物。VR世界における"ショップ"で購入された食材は"アウトロ"と呼ばれる
自動ロボットにより"ログ"に運ばれる。また、VR技術によって私たちの住居は広くある必要が無くなったため
過去にマンションと呼ばれた高層建築は消え去り、1500年頃に使用されていた様な俗に言う長屋が主流となった。
この為、土地の価格は大暴落することになった。
そうして、世間が現実を売り払い始めるとVR提供会社の"ドレン"は"VR家"を売り始めた。
価格は~100万円ほど、家という個人空間を運営するための機材代が主である。
下がりに下がっていた現実での土地代はさらに下がり、土地の所有という概念がなくなった。
要するに、VRが発達し続けた故に現実での法律が意味を成さなくなってきたのである - 2878
これは後に排法改地と言われる。
だが、現実が荒む一方VRは目まぐるしく変化をしていった。
より現実に近く、もうひとつの世界があるように。と言ったものである。
もうひとつの世界であるVRでは現実のような犯罪も増えていった。
けれども全てを記録する監視の前では殺人・強盗等はすぐに発覚する、この様な安全性からVRがさらに広まったと言える。
だが、暴力での支配ができなくなったため精神を支配しようという傾向が広まった ―― "いじめ"問題である。
現実では問題になりつつ、根絶とまでは行くことはなかったこの問題。
しかしこの問題はVR世界ではいとも簡単に解決した ―― それが"精神的ダメージによる流血表現"である。
また、流血表現が一定以上になると"ポリシア"が来て迅速な対応を行うため、いじめというのはすぐに排除されるものとなり。
VR世界という、完璧に統率された世界で悪意に触れたことのないような子供たちは増えていった。
---そう、君たちのようなね。
さて今日はここまでにしようか。教師は少し微笑みながらそんな言葉で授業を終えた。教師も"安全"世代であるとは思うのだが、いやはや大人の気持ちは大人になるまで俺は分かることはできないだろう。
「つまんない授業だったな。」
大声でそんなことを言ってのけた彼は"近江 駿河"筋トレが趣味らしい、一応親友というやつだ。第一印象は読みにくい漢字を名前に使わないで欲しいだった。しかもどうやら口に出ていたらしく「そんな事を言うお前の名前はなんだ」と問われ「"千葉 白露"」と答えると豪快に笑い「お前の方が読みづれぇ」と言った。自覚はない。
「そこまでバッサリ言ってのけるなよ」俺が言うと"駿河"は「俺がやったほうがわかりやすい」と断言した。お前の根拠の無さ過ぎる自信はどこから湧いてくるんだろうか。脳筋なのに。いや脳筋だからか。
そんなくだらないことを考えていると突如の"警報"。これが鳴るときは大概"現実"で災害が起きた時だ。周囲に動揺が走る。勿論自分だって冷静とは言い難い。
「お、おい、"駿河"…ッ」
エラーが目の前に表示されると接続が切れ半年以上見ることのなかった天井が見えた。相変わらず狭いこの"ログ"だったがひとまず状況確認のため外に出ようと思ったとき
--ゴゴゴゴゴ
地響きと共に激しい揺れが俺を襲う。辺りからは悲鳴のようなものが聞こえてきた。