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人間は、一人で生まれて、一人で生きて、、そうして一人で死んでゆくのが定め。だから、それに甘んじるしかないんだよね(私の人生遍歴瞑想日記より)

作者: 舜風人

生まれたときあなたは一人でしたよね?


双子だったって??

まあそういう例外はあるでしょうが


殆どの人は「一人」でこの世に誕生してきます

あなたの父母があなたの誕生を祝福してくれますから

あなたも幸せでしょうね

父母の愛に包まれてあなたは誕生するのですから

さびしくなんてないですよね


でも?

客観的に見れば?

あなたはたった一人でこの世に放り出された、、ともいえるのです。

まあ父母があなたを優しく包みますからさびしくなんかないですけどね


じゃあ

孤児だったらどうでしょうか?

父母もわからず捨てられていたら、、

あなたは天涯孤独の「孤児」ですよね。


そういう人もいるのです。

孤児のあなたは誰も知らないこの世で一人ぼっちっで生きていかなくてはならないのです。


まあでも

孤児であろうと

父母がいようと

この世の荒波をかき分けて生き抜くのは

いずれにしても、

あなた一人のちからだけですからね


だれもあなたの代わりに生きてはくれませんし

だれもあなたの身代わりにもなれませんからね


あなたはこの荒波の世の中を

あなたの才覚と努力と忍耐で一人で生き抜くしかないのです


それがそうです

人生というものだからです


みんなそうなのです

だれだってそうなのです

皆そうして生き抜くのです

それが人生だからです


でも

そういう人生行路で


いつも一人ぼっちかというとそうではありません

そうです

あなたは人生行路で友人や伴侶にも巡り合うでしょうね

それは人生行路の「至福の賜物」ですよね


あなたは友人と助け合って

あなたは伴侶と手をたづさえて人生を

かき分け進んでゆくのです

それは人生の至福の賜物でしょうね


でも?

残念ながら

それは永遠に続くものではありません

残念ながら

あるひ

友人は突然去ってゆくでしょうし

あなたの愛する伴侶も

ある日突然病死かもしれませんからね


そうしてあなたは

再び一人ぼっちに舞い戻るのです


しょうがないことなのです

それが人生の有り様なのですから

仕方がないことなのです

出会いと別れ

それが人生なのです

「サヨナラだけが人生さ」


そうなのです

出会いがあればまた


別れもあるのです

それが人生ですから

やがて

あなたにも

いつしか

老いが訪れます


夢中で生きてきた60年

職場で奮闘した月日もあっという間に終わり

あなたは定年退職に

まあ対年前に憤死された同僚だっているはず

40才や50歳で亡くなった同僚だっているはず

でもあなたは幸運にも定年まで生き延びた

そうです

あなたは運が良かったのです?

無事定年を迎えられたので宇からね


でもいざ定年

明日から何もすることがない?のです

何をしたらいいのかわからないのです

とりあえず

何か仕事探しでもしてみることに

アルバイトしかありませんね


でもアルバイトでもあればいい方で


何もすることがないよりはマシでしょう


じゃあアルバイトもなかったら

そうです

あなたは

毎日が日曜日です

なにをしていいのかわからないのです


趣味?

余暇?

働き詰めだったあなたに趣味なんてありませんよね?


老人クラブ?

趣味サークル?

それもなければ


毎日ぼーーーとテレビでも見てるしかありません


そうする間に

老化の波はひたひたと押し寄せてきます


ある日急に心不全だったり

がん宣告だったり

そうです

あなたにも老化の波は訪れるのです


まあそういう急な症状でなくっても

物忘れだったり

目や耳が霞んだり

けつまづいたり

マヒだったり

失禁だったり


老化は確実に訪れるのです


そして伴侶が先だったりもあり得ますね


そうすれば巣立った子どもはいませんから

あなたは

その日から

そうです

「独居老人」です


そうです

一人ぼっちになるのです


だれもいません


30年ローンで建てた自宅に

あなた一人ぼっちです


そうです

生まれたときあなたは一人で生まれてきた

そうして

60年たった今

また

一人ぼっちに舞い戻ったのです


人間は、


一人で生まれて、


一人で生きて、、


そうして


最期は


また、一人で死んでゆくのが定め。



それに甘んじるしかないんだよね


自立が、、マヒで出来なけらば

老人ホームに入るしかないよね


でも

老人ホームはそんな孤独な寝たきりの老人たちで


満ち溢れてるんだよ


そうして夜な夜な

「うちに帰りたいよう」という

老人の泣き声が

聞こえてくるんだよね


でも?


人間は、

一人で生まれて、

一人で生きて、、


そうして一人で死んでゆくのが定めなのだから。



それに甘んじるしかないんだよね


そう


ひとりで生まれて

ひとりで生きて


最後は


ひとりで旅立ってゆくしかないんだよね


同伴者なんていないんだよ

ひとりで行くしかないんだよ


あなたの父母がそうだったように


あなたもまた

たった一人で


逝くしかないんだよね


それが人生だからさ


それが

人間の末路なんだからさ

仕方がないんだよね


そうなるしかないんだからね


あるひ


あなたに

お迎えが訪れるまで

その日まで

マヒで

寝たきりで

その日まで

老人ホームのベッドで

ただ

ただ

ひたすら

意識混迷で

認知症で


待ってるしかないんだよね


それが老後の現実なのだからね


まさに「生ける屍」だけけど


安楽死尊厳死制度のない

日本では

生かし続けるしかないんだよね。

それが老後の現実だからね


選択肢はどんなに現状が悲惨でも生き続けるしかないんだよ


まあ認知症なら本人は苦痛も悩み身もわからないからいいけどね?


でも意識がはっきりしてって寝たきりだったら

哀れだよね


10年も寝たきりだったらどうだろう?

いっそ一思いに、、


それとも

60才で急性心不全か

脳梗塞で急死したほうが100倍

マシだったといえるのかもね


いずれにしろ永遠ではないというのが唯一の救いだよね


お迎えは必ず来るから

その時をただ待つしかないんだよ


そうしてある日

その時は来る


それは


おそらく


おぼろなかなたに見える


幻想のお花畑への旅路なのだろうね?






ひとり逝く冥土の旅は花見旅





























































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