それでいいの
あの子と出かけたのはもう半年前
ぼくは毎日あの子の笑顔を思い出す
ああ、ツーショット撮っておけばよかったな
送ったメッセージの返信はない
ぼくは毎晩「既読」の文字を探しにいく
そうだ、あの子は返信が遅いから仕方ないな
あの子が好きだと言っていたアーティストの曲を聴く
ぼくは毎朝その曲を聴いて目を覚ます
いつか、あの子と語り合いたいな
いつも、あの子が何してるのかを考える
家族旅行、楽しかったのかな
友達とライブ、行ってきたのかな
彼氏、いるのかな
ぼくのこと、おぼえてるのかな
みんなはあの子がわがままだと言う
みんなはぼくに傷つかないでと言う
でもね、それでいいの
ぼくね、ずうっとずっと待ってるから
きみに「すきだよ」を伝えられる日まで
荻野上風です。詩を書いてみました。
それでいいの
Written by 荻野上風(Uhakaze Wogino)
・twitter https://twitter.com/Wogino_uhakaze
前作→【不完全肯定社会】
次作→【アイボリー/アイロニー】
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