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第八話:部活動

魔王軍なる部活動、そんなもん申請が通るわけないと思っていた俺は、宇遊に許可した。


「分かった、分かったよ宇游。なら申請は任せるけどそれでも良いな?」

「オーケーオーケー!任せな!みっちゃん達も協力してくんねーかな?後丁度三人足りないんだよな」

「しし、良いよ!魔王軍とか超ウケるし!」

「まぁ、名前だけで良ければ……」

「私も迷惑じゃなければ……!」


 嘘ん。皆そんな何をするかも分からない部で良いの?ああ、俺と同じ考えで、どうせ作れるわけないから、ノリで付き合ってくれてるんだろうな。

 流石陽キャ達は対応が良い。陰キャの俺とは違うよね。

 とか考えてたんだけど。


「おーい亮!申請通ったぜー!早速今日から部活しようぜ!」

「なん、だと!?」


 ここの校長はアホなの?なんで魔王軍なんて部が認可されるの!?


「へへ、これで放課後も亮と居れるな!」


 さわやかな笑顔でそう言う宇游だけど、お前そっちの毛ないよね?少し不安になってきたんだけど。


「椰子君、場所はどこで申請したの?」

「ああ、保健室だぜ」

「おい宇遊、それは駄目だろ?むしろなんでそれで通ったの?」

「諸智先生が校長に話通してくれたんだよ。メッチャ乗り気だったぜ?」


 ああ、あの人?は俺の前世になんか忠義あるみたいだし、役に立とうとという一心でごり押ししたのかもしれない。

 そう考えると無下に扱う事はできないんだけど……普通に考えて保健室はアウトだと思うんだけどなぁ。


「保健室っても、怪我を見る部屋とベッドの部屋と、あとなんか空きがもう一部屋あるらしくてさ。そこを使って良いってよ」

「あ、成程。以前はベッドの部屋が多くあったけど、今ではそんなに使う事が無くなったから、ベッドの数を減らしたんだったわね」


 空き部屋があったって事か。それなら邪魔にはならないだろうし、良いのかな?


「しし!それなら栄えある第一日目だし、皆で行こうじゃん!」

「うわっ!?」


 村上さんに背を押されながら、廊下に出る。


「こら美穂!まったくもう」

「ふふ、美穂ちゃん楽しそうだね麗華ちゃん」

「ええ、そうね」


 村上さんに背を押されながら、宇遊に右腕を引っ張られながら、保健室へと歩いていく。

 というか魔王軍って、何する部なの……?


「お待ちしておりました、魔王様」


 保健室の扉を開けると、諸智 千夏先生が片膝をついて出迎えてくれた。


「……」


 俺が固まっていると、村上さんが笑い出した。


「ししし!センセ、マジノリ良いし!私も魔王様って呼ぼっかなぁ!」

「ああ、それ良いんじゃね?魔王軍なんだし、部活動の間は亮の事魔王様って呼ばね?」

「しし、さんせー!」

「え、ええ?でも、確かにそういう部活動、なんだものね。そう呼ぶのが普通、なのかしら?」


 いやいや、あの小鳥遊さんまで何を言っているのか。


「あはは。郷に入っては郷に従えって言うもんね。ま、魔王様……うぅ、恥ずかしい」


 木之下さんが顔を赤らめて魔王様って言った。ぐぅぅ、何かに目覚めてしまいそうだ。

 いや魔王的なものではなく。


「つーわけで、この部活の間は亮の事は魔王様って事で!」

「はぁ……宇遊はこうと決めたら変えないから、もう皆が嫌じゃないならそれで良いけど……魔王軍って何するんだよ」

「そりゃ、世界征服だろ!」


 開いた口が塞がらないと言うのはこの事を言うんだろう。

 何を言うかと思えば……


「そうね、でもまずは戦力を整えなければいけないわ椰子君。魔王様直々の部下足る我々の力を解放するのも必要だし、更に部下を集める事も急務」


 諸智先生が凄くまじめな顔で言ってきた。


「しし!私ら魔王軍の幹部って事?メッチャテンション上がるし!」

「力の解放……私達、強くなれるんですか?」

「勿論よ。魔王様の部下は私の仲間。手伝ってあげるわ。それに、バルバトスも必ず来るわ」

「原場先生も!?それは凄いです!」


 木之下さんが目を輝かせる。そういえば木之下さん、原場先生の事好きなんだよね。恋愛対象とかそういうのじゃないのは皆知ってる。

 頼れるお兄さんというか、そんな感じで。


「へへ、なんか楽しくなってきたな魔王様!」


 宇遊が笑いながらそう言うけど、俺としては正直どこまで皆が本気で言ってるのかさっぱり分からない。

 陰キャ故だろうか、皆で俺の事をからかっているんだろうか。

 宇遊がそんな奴じゃないのは知ってるけど、どうして俺なんかをそんなにかつごうとするんだろうか。

 俺なんて、何も出来ないのに。


「それじゃ皆、まずは役職とか決めてくか!」

「やっチやっチ!私らで四天王とかどう!?」

「それ俺がやられる時に、あいつは四天王で最弱……とか言われそうじゃね!?」

「ししし!やられる前提なのウケる!」

「四天王は流石に……というか、それなら諸智先生と原場先生が成る方が自然じゃない?」

「麗華ちゃん、お二人は教師だよ……?」

「あ、そうだったわね……うっかりしてたわ」


 なんて、皆楽しそうにワイワイと話している。

 うーん、まぁ皆が楽しそうなら、良いか。

 それから皆があーでもないこーでもないと話しているのを、のんびりと眺めて過ごした。

 話には加わらなかったけれど、宇遊と、新たに友達になった三人の女の子達と、こうして一緒に時間を過ごすのは、悪くない時間だと思った。

 これからもこうした時間が続くなら、魔王軍も悪くないかな。

お読み頂きありがとうございます。

学園物のお話を書きたいと思って走り書きで書いてしまったので、色々と深堀が出来なくてごめんなさい。

とりあえず満足したので、これでおしまいです。


別途連載中の


二人の自分 私と俺の夢世界~最強の女神様の化身になった私と、最高の魔法使いの魔術回路を埋め込まれた俺は、家族に愛されながら異世界生活を謳歌します~


https://ncode.syosetu.com/n0836fr/ 


王道ファンタジー物ですが、こちらも是非時間が取れる時にでも読んで頂けると嬉しいです。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 楽しい部活ですね( *´艸`) 先生がノリノリで面白かったです◎ 連載お疲れさまでした☆彡
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